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「因縁すぎる対決」

古舘伊知郎と上沼恵美子がついにYouTubeで対決。当代きってのテレビスターであり、ともに同時代を生きる「喋り手」として頂点を極めた2人の直接対決ということで早速視聴した。

後編は以下の通り。

大人としての儀礼的な挨拶もそこそこに、話題は約30年前のある「因縁」へと葬送に引きずられていく。

96年、97年と2年連続で紅白歌合戦の司会を務めた2人。その後、98年も古館は3年連続で白組の司会を務めたが上沼のほうはなぜか降板。このことから2人の不仲説が囁かれるようになり、30年以上にわたって拭えない因縁として語り継がれることとなった。

30年前の因縁を一生の禍根のように言い募り平身低頭謝りつづける古館と、「あの頃は本当に気が合わないと思ってました」と笑顔で斬って捨てる上沼。間合いも抜群の2人の舌戦はまさにトークというリングを借りたプロレスのようだ。98年、紅組の司会が松たか子に代わったことについても「正直、気分が悪かったですね」と言ってのける上沼は残酷だが、それでいて嫌味がない。

いや、嫌味がないからこそ残酷なのである。

90年代の紅白歌合戦を中心に芸能界の裏側が赤裸々に語られ、記録資料としても興味深い。

第2弾、第3弾が早くも楽しみだ。

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