カナダで自分の見た目が見るに堪えないと気が付いた話

私は幼いころから怒られることが異常に怖かった。
マネキュアをしたり、スカートを短くして怒られる可愛い子をみて、
絶対にやらないと決めていた。
不思議なことに、学校というものは華美だと怒られるが
醜い場合には誰も注意しないのである。
(それでも高校の時にもう少し見た目に気を使ったらと言われたことはあるが)

大学に入っても、私はダサく、醜いままだった。
家庭内では赤めの口紅をすれば濃いと言われ、髪を伸ばせばもっさりしていると言われた。(リップ以外のメイクが良くないのと、髪のセットが出来てないのが理由かなと今は思う)
しかし私は人間関係だけは恵まれているので、
友人からダサさをいじられつつ
たまに化粧や洋服を整えたときに褒められるというな生活だった。

カナダに来て私はなぜか人前に出る仕事に就いた。
人前に出るので
毎日ファンデーションをたっぷりとつけ
眉毛を書き足した
口紅を付けた。
しかし、ある日マネージャーから呼びだされ
「あなたメイクしていないでしょ」
と言われた。

疲れた顔をしている。
あなたのはメイクと言わない。
顔に色がない。

と色々言われ
恥ずかしさで泣きながら色を足した。

私はいろいろと言われたことが恥ずかしいし悔しいしで
いろんな友達に話した。
でも友達からも、化粧がすっぴんみたいだと評価をうけた。
恥ずかしかった。
醜い顔を晒してごめんなさいと思った。

そこからso redという色の名前の真っ赤な口紅とキャンメイクのチークを買った。髪も染めて眉毛ティントが分かりやすいようにした。まつげパーマもした。

周りからの反応は上々だった。

しかし今日また呼び出しを食らった。
口紅を忘れてオレンジのマキシマイザーだけでごまかしたのが原因だろう。

今日もあなたはメイクをしていないと言われた。
ただ、私もメイクをしていないと言われるのは本意ではなかったので

「前回指摘されたから、チークを買ってつけました。目にもアイライナーを引いています。」

といいました。
するとようやくnot enoughと言われた。

not enough ならまだ理解できる。
no make up といわれたことが悲しかった。

そして全然趣味じゃない茶色のアイメイクと口紅とハイライトを足され解放された。

目を閉じてとアイホールに色を塗られる際に
自然と目から涙がでた。

見た目もキチンと整えられない社会不適合者だと恥ずかしくなった。

マネージャーはおろおろし
メイクが足りないだけだから
あなたの顔は美しいからと言った。

気を使わせてしまったことが恥ずかしくまた涙が出た。
(小さいと言われる私の目をyou have a beautiful big eye というなど気遣いの世辞が的外れだったこともここに記しておく)


海外の方が見た目に頓着がないというのは嘘だと思う。
海外の方が厳しいと感じる。

特に私は英語が上手に話せないから
中身で判断してもらうことは難しいし
外見で判断されるのは仕方がないことだと思う。

でも、
化粧を濃くしてで明るくなったとか
自信が出たねとか言われると悲しくなる。

私の素に近い顔がどれだけ醜く
人に不快感を与えていたかと思うと胸が苦しい。
私が良いと思う化粧はここでは無だ。
私のセンスがおかしいのだと思う。

最近は整形をしたい気持ちが湧き出てきて
相場を調べている。








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