「きいろのまち」 ※5/17追記・この物語に曲をつくっていただきました。
ニーナは黄色のまちで黄色のにんげんとして生まれそだちました。
黄色のにんげんのまちでは、まちもひとも、なにもかもが黄色でした。
そのなかでニーナは肌だけが黄色で目と髪が黒色だったのです。
そんなニーナを見るたび父と母はためいきをつきました。
まちをあるけば人々がニーナのすがたを見てはうわさをしたり、いじわるをするので、ニーナは毎日がたのしくありません。
年ごろになったニーナは黄色のペンキをじぶんにぬりつけるようになりました。
すると父と母とまちのひとがやさしくなり、ニーナには