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日本の特殊な鍼灸の立場

東洋医学は中国をはじめ韓国、日本、ベトナムなどの東南アジア、北米、南米、欧州などの世界各国で行われている。
資格制度には国によって異なるが、
一般的には漢方と鍼灸を組み合わせた資格になっている。

なぜか日本では、鍼灸師は漢方を使うことが許されていない。
また専門的な漢方医を学ぶ学校もない。
西洋医学を学んだ医者が、
資格をとってから漢方を勉強することが一般的になっている。
また薬剤師も勉強をして漢方薬剤師と名乗ることもある。

とても曖昧で中途半端といえる。
なぜ専門的に漢方医や鍼灸師が漢方を使うことができないのか、疑問である。
なぜ漢方を使用することができないの
この理由に関しては、私はわからない。
これは世界的にみて、特殊である。

鍼灸師が漢方を使用できないのか考えてみた。
理由としては、日本では鍼灸師の立場が世界的にみても低いといえる。
宗教的なものだと考えている人は多い。
現在の日本の法律では、鍼灸の世界は金額表記ができないこともあり、閉鎖的な世界になっているといえる。

他にもエビデンスに乏しいと思っている人も多いのではないだろうか

東洋医学は鍼灸と漢方の併用によって最も効果が出ると考える。
それなのにも関わらず、日本では医者が漢方の処方の処方を行う

日本の資格取得の問題点

日本では専門学校や大学に行き、最低3年間で資格が取得できる。
これは世界的にみれば、早すぎる。
これは勉強不足と言えるかもしれない。
臨床経験が乏しい状態で現場に出ることは施術を受ける側としても良いとは思えない。

中国では、5年制の大学を経て1年間の臨床研修が必要である
韓国では6年制の大学を卒業してから4年間の研修医制度がある。
アメリカは州によって異なるが、カリフォルニア州では、大学院3年間の修士課程を経て資格が認められ、資格取得後も更新制をとっている。

日本も世界同様、西洋医学の医者と同様の6年制の大学にすることも検討の余地があると考える。
すぐにできないのであれば、更新制を今すぐ取り入れ、鍼灸師がしっかりとした知識を持った上で臨床を行なっていかなければならない。
このような取り組みを少しずつ行うことで、東洋医学の信用信頼がもたれ、西洋医学とのうまい共存につながっていくと考えている。

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