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青天の霹靂(小説)

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高校生の廉夏は16になると、幼なじみで歳上の冬眞と、結婚することに。だけど、冬眞と、結婚したことで藁人形が沢山届くことに。さらに、脅迫状まで。それに導かれるように、廉夏たちは、ホ… もっと読む
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#ナイフ

青天の霹靂58(会社のパーティーで2)

青天の霹靂58(会社のパーティーで2)

「はぁん、従業員はそうかもな。でも、てめぇの御内にも同じことが言えるかな?」
従業員の前に廉夏が連れて来られる。
「お前ら粋がっていられるのも、今だけだ」
廉夏の頬をナイフで叩く。
普通の女の子は普通ここで脅えるものだろう。
ただ、廉夏は違かった。
「何それで、脅しているの?」
そう言われ、犯人は廉夏の頬を叩く。
さらに、犯人はナイフで脅すように、ブラウスのボタンを一個ずつ切り落とす。
「まだるっ

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青天の霹靂4(廉夏を庇う)

青天の霹靂4(廉夏を庇う)

「襲われる覚悟も持ってなく、お嬢様の立場だけ享受しようなんて、片腹痛いわ。お嬢様でいる資格もないわね」
廉夏は技と彼女を焚きつける。なぜなら、怒りなら吐き出させた方が良いと知っているからだ。
すると、素早く警察から脱け出し、落ちたナイフを拾い、廉夏に今度こそ刃物を向ける。
刃物を向けられても廉夏は微動だにしない。
廉夏にとってそれは感受すべきものだからだ。
だから、廉夏は避けようともしない。
でも

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青天の霹靂3(冬眞と廉夏のキス)

青天の霹靂3(冬眞と廉夏のキス)

ホテルの前には、廉夏と廉の予想した以上に華やかで、煌びやかな集団がわんさかいた。
「うわ~、これはすごいね」
その集団を前にして、廉夏は減なりしたように言う。
「あ~あ、これは凄いな。2桁どころか3桁は行ったな」
その集団を前にして、廉も苦笑いを禁じ得なかった。
「うん、行ったね。たぶんこれは。野鳥の会の人でも、呼びたいぐらいだね。それで正確な数を割り出して欲しいな。でも、芸能人でもないのに、普通

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