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青天の霹靂(小説)

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高校生の廉夏は16になると、幼なじみで歳上の冬眞と、結婚することに。だけど、冬眞と、結婚したことで藁人形が沢山届くことに。さらに、脅迫状まで。それに導かれるように、廉夏たちは、ホ… もっと読む
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#廉

青天の霹靂64(病院)

廉夏は病院に行く。
中川が付き従う。
スチュワーデスさんに、校長を呼んでもらい病院に行く旨を伝え
校長はだいぶ廉夏と中川の姿を見て驚いていた。
「中川君、大丈夫かね?」
「ええ、私は。ですが、京極が・・・」
「私は大丈夫です」
その頃電話でやり取りを聞いていた忍は廉と共に沖縄へと向かう。
そんな事、廉夏は知らない。
ただ、電話を切られたのは、終わったからだと思った。
まさか、冬眞や廉も沖縄に向かっ

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青天の霹靂41(日向の家族殺される3)

青天の霹靂41(日向の家族殺される3)

「何か掴めたか?」
廉がリビングへと、観月を抱いて下りて行く。
それに、廉夏は反応した。
「狡い」
「廉夏ちゃん、ごめんね。さっき廉様からプロポーズされたから、私廉様のものになります」
それに、廉は噎せる。
日向はそれに、大笑いだ。
「お前、ぜってぇ、責任取れよな」
廉に言う。
「責任ねぇ? じゃあ、こうしよう」
廉が観月を下ろすと、自分もしゃがみ観月と目線を合わせて言う。
「お前が11年経っても

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青天の霹靂40(日向の家族殺される2)

青天の霹靂40(日向の家族殺される2)

早速、廉夏の家に帰った。みんなは家に帰ると、廉夏はまるで食いつくかの様に聞く。
「何か分かった、冬眞の方は?」
その廉夏の食いつきに、冬眞は笑う。
「『ただいま』が、先でしょ? って、その子は?」
寝ている観月を指し言う。
「観月ちゃん、日向の姪っ子」
「そんなこと、如何でも良いわよ。で、如何だった?」
「取り敢えず、目星いのはなかったと思いますよ。まだ、事件が起こってから時間が経っていないので、

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