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青天の霹靂(小説)

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高校生の廉夏は16になると、幼なじみで歳上の冬眞と、結婚することに。だけど、冬眞と、結婚したことで藁人形が沢山届くことに。さらに、脅迫状まで。それに導かれるように、廉夏たちは、ホ…
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青天の霹靂40(日向の家族殺される2)

青天の霹靂40(日向の家族殺される2)

早速、廉夏の家に帰った。みんなは家に帰ると、廉夏はまるで食いつくかの様に聞く。
「何か分かった、冬眞の方は?」
その廉夏の食いつきに、冬眞は笑う。
「『ただいま』が、先でしょ? って、その子は?」
寝ている観月を指し言う。
「観月ちゃん、日向の姪っ子」
「そんなこと、如何でも良いわよ。で、如何だった?」
「取り敢えず、目星いのはなかったと思いますよ。まだ、事件が起こってから時間が経っていないので、

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青天の霹靂39(日向の家族殺される1)

青天の霹靂39(日向の家族殺される1)

それは、廉と冬眞、廉夏が日向の家で飲んだ朝に、電話ががかかって来た。この時、廉はもう、仕事に行っている。
その情報が入ったのは、まだ寝ている明け方の時間だった。殺人それも聞いたことのある住所。一家惨殺だつた。
「嘘だろう」
日向の頭は理解を拒否する。
「どうしたの?」
「惨殺された」
廉夏の思考も理解を拒否る。
「えっ、誰が?」
「俺の家族だ」
「嘘だよ。だって、昨日会ったばかりだよ。そして、私達

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