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ベリーダンスに魅せられて


ドラマ「セクシー田中さん」を見て

 昨年、ベリーダンスを題材にしたドラマ「セクシー田中さん」が放送されて、ちょっとした話題になっていましたよね。かれこれ、二十数年前に「ベリーダンス沼」にガッツリハマった私から見ても、見ごたえがあり、楽しめたドラマでした。ベリーダンスって、正直言って、万人受けするような踊りではないし、素人がやるには結構難易度が高いので、最初はドラマとして成立するのか、ちょっと不安でした。しかし、いざ蓋を開けてみると、出演されている女優さんたちの努力もあって、ドラマ中で披露される踊りもサマになってたし、衣装も豪華で、本当に素晴らしかったの一言でした。もちろん、脚本も良くって、いちいち刺さるセリフも多く、毎週テレビの前で人知れず、ほっこり&ウルウルさせられていました。なんと言っても、全編にベリーダンスへのリスペクトが溢れていたのが良かったな~と思います。

ベリーダンスの魅力

 色物として分類されがちですが、そもそもベリーダンスの起源は古く、世界最古の踊りとも言われてるそうです。その根っこには「女神信仰」があるとか、「五穀豊穣」の踊りだとか、諸説ありますが、本当に様々なスタイルがあって、単なる「セクシー系ダンス」の域にとどまらないのがベリーダンスの魅力だと思います。以前に一度、ベリーダンスの発祥とされるエジプトで本場のベリーダンスショーを見る機会があったのですが、向こうのダンサーさんたちの迫力と言ったら!!日本では、依然として多くの若い女性が「痩せ信仰」にとらわれ、「モデル体型」目指しダイエットに挑んでいます。しかし、美しくお肉がついた「まあるいお腹」を躍動させ、エレガント、かつ、力強く自由に踊る現地ダンサーの姿をみていると、女性に生まれた意味を、自分自身に問い直さずにはいられませんでした。

「ベリーダンス沼」にハマった日々

 ここで、ちょっと話は戻って、当時20代半ばだった私がなぜベリーダンスに魅せられたのか?というお話をしたいと思います。学生時代、スポーツ系の部活に熱中していた私は、「文化」の香りのする部活や習い事にずっと憧れを抱いていました。あと、大人になってから何か新しいことを始めるなら「人とは違うもの」を選びたいという気持ちもありました。そんな時、友人と遊びに行った京都のクラブ(丸太町の『CLUB METRO』だったと記憶)で、妖しい照明の中、とびっきりセクシー&エレガントに踊るベリーダンサー(日本人)に出会ってしまったわけです。「セクシー田中さん」の朱里ちゃんが、田中さんのすっかりファンになってしまったように、私もそのダンサーさんの虜になりました。その後、門を叩いた大阪のとあるベリーダンス教室の講師がそのダンサーさんだった!という嬉しい偶然も重なり、週1回のレッスンに通うようになりました。もともと、ダンス経験など全くなかった私は体も硬く、初めは何をやっても「タコ踊り」のようでした(笑)。でも、続けているうちにどんどん楽しくなってきて…。それからは、年に数回の発表会に飽き足らず、祝いの宴があると聞けば、ダンス仲間と襲来して踊りを披露・・と何とも楽しく充実したベリーダンス・ライフを送っておりました。

over-50 密かな野望

 その後、結婚やら出産やら、諸々ライフステージの変化で、すっかりベリーダンスから遠ざかっていたんですが…。実は、昨年の夏にたまたま、地域の人向けのベリーダンス教室を見つけ、今はちょこちょこ参加させてもらっています。「行ける時だけ行く」のスタイルなんですが、やり始めるとやっぱり欲が出てくる!最近は動画なんかを見ながらたまに自主練したりしています。ベリーダンサーは、本当に息が長くて、それこそドラマのように60歳を超えたレジェンドダンサーさんも沢山いらっしゃいます。やっぱり、年を重ねてこそ出る魅力もあるんだと思います。私だって、今からでも遅くない!はず…。タンスの奥にキラキラ衣装も大事にしまってあることだし、まずは一曲仕上げてどこかで披露できたらな〜などと密かな野望を抱いている今日この頃なのでした。



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