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読書感想文:「読書脳」(樺沢紫苑著、サンマーク出版)


「読書脳」樺沢紫苑著,サンマーク出版

AIを活用するにも,文章力と理解力が必要とのことで,
ここは何としても,本書から,
「読んで」「書いて」「脳を育てる」=「読書脳」
を学びたいと思います。

以下に,本書の中での気づきを3つ挙げます。


1.本は「議論できる水準」で読め(P.103)

そういえば,「キャンディキャンディ」というマンガについては,
何時間でも語っていられます(笑)。
全7巻(累計1200万部突破)を,何度繰り返して読んだかわかりません。
そして友達とも語りあいました。今でも細部にわたって熱く話せます。
どんなにロマンティックな内容だったか,どんなに衣装が美しかったか,
まるでドラマ・映画で放映されたかのように,
各場面を思い出すことができます。
(ちなみに,キャンディ・キャンディの劇場版はないと思います。)
登場人物の固有名詞も言えますし,各キャラクターの性格,
各場面での心の動きも説明できます。
主題歌も歌えます(笑)。

一方,高校生のときに夢中で読んだ夏目漱石の前期三部作「三四郎」「それから」「門」と後期三部作「彼岸過迄」「行人」「こころ」については,
今,何も覚えていません(悲)。
大人の恋愛模様が,高校生の自分には衝撃的だったはずですが,
今何一つ語れません。思えば,友人とも語りあうことはありませんでした。
内容的に語り合いにくかったこともあるのかもしれませんが,
6冊の,夢中で読んだはずの本の内容を語れないなんて,
なんともったいないことをしてしまったのだろうと,残念に思います。

私は今まで,「自分が他者に情報を提供する(語り合う)」
ということを考えたことはありませんでした。
いつからか自己肯定感が低くなり,
「他者が自分の話に興味をもつはずがない」
と思っていたのです。
でも,これからは変わります!
本を読んだら感想を書きます!
これからは,最低5分,できれば15分,語れるような
読み方をしていこうと存じます。

2.著者に会いに行って勉強する(p.150)
あなたが尊敬するメンターに会えるチャンスがあるのなら,万難を排して会いにいきましょう(p.156)

私のメンターは,樺沢先生です。
ふとした偶然でYouTube動画に出会い,夢中で動画を視聴しました。
そんなとき,「マンガでわかる『神・時間術』」出版記念講演会が
開催されることを知り,即,会場参加を申し込みました。
会場で,声優になられたり,
本の内容についての思い入れや編集者さんとのお話し,
先生のお人柄など,会場でしか得られないノンバーバル情報を
たくさん得ることができました。
「マンガでわかる『神・時間術』」は私にとって,
最も印象深い書籍となりました。

そんな中,樺沢先生が
「悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい」(中村弘志著,ビジネス社)
の出版記念講演会に登壇される,という情報を得ました。
あいにく当日は,別の約束があり,参加申し込みをあきらめておりました。

しかし当日の朝,突然約束がキャンセルされたのです!
「えっ?もしかして,講演会にいけるってこと?」と,
急ぎ会場参加の申し込みをし,会場へ向かいました。

当時私は,腰痛,頭痛,首痛,ストレートネック,猫背など,
体のことでの困りごとだらけの状態でした。
現地での中村先生の解説(例:短回旋筋,視覚が身体を支えている,など)は私の知らないことばかりで大変勉強になりました。

たまたま私の隣に座っていた方が,樺沢先生や中村先生と
20年以上のおつきあいのある北海道から駆けつけられた
ご友人であったこと,
樺沢先生と中村先生の対談から醸し出される二人の
深い信頼関係,
講演からうかがえる中村先生の純粋なお人柄や,
世の中の人の「ゆがみ」を何とかしたいという熱い思い,
など,書籍だけではわからないたくさんの情報を
会場で受け取ることができました。

それらのノンバーバルな情報は,
中村先生の書籍を読む際の励みになりました。

(そして現在,ここ6年悩まされていた腰痛は改善されました。
それもこれも,中村先生とのご縁を結んでくださった
樺沢先生のおかげです。
この場をお借りして,お礼申し上げます。)

3.「目的」を持って読書をする(p.198)

私は,「目的をもつ」ことが苦手です。
今まで目的意識なく,今置かれている中で,
必要なことをこなしていく,という生活スタイルを送ってきました。
しかしその結果,自分のミッションが定まらないでおりました。

まさか読書までもが「目的地」を意識する必要があったとは,
知りませんでした。
目的がないまま本能的に「読んでみよう」では,
いつまでたっても,自分の生活を変えることはできないのですね。。。
大ショックでした。

それはそれとして(笑),できることから始めます!
まずは,「温泉採掘読書術」に取り組もうと思います。
「試し掘り」を繰り返し,自分の可能性を引き出せる領域を
見つけたいと存じます。

最後に

本書を読み進めていき,

精神科医の私が読書術について書いた本当の理由

p.267

にたどりつきました。

樺沢先生は,ただ
「本を読みましょう!読解力,文章力をつけましょう」
とおっしゃっているのではなかったのです。

病気にならない知識,病気の予防につながる知識,病気を治す方法を1人でも多くの人に知っていただくためには,読書を習慣にする人を増やし,日本人の読書量を増やすしかないのです。

p.269

すべては先生のミッション「日本人の自殺,うつ病を減らす」につながっていたことを知り,先生の熱い思いに頭が下がりました。

「読書」は,歯磨きをするのと同じように,
あたりまえの習慣にしてまいります。
多くの学びをありがとうございました。


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