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ヒヤマケンタロウの妊娠

仕事をバリバリこなす毎日の中で、まさかの妊娠が発覚したシスジェンダーの男性を斎藤工が演じる。共演に上野樹里、リリー・フランキー、筒井真理子。

出演:斎藤工、上野樹里、筒井真理子…その他


これは性別問わずみんなに見て欲しい作品。

冷静に考えると私は男性妊婦はあり得ない世の中に生きてるんだけど

このドラマの中では、ごく一部の男性は妊娠する可能性があること前提で進んでいく。

こちらもその世界を普通に受け入れてしまうので、毎回見終わった後不思議な感覚に陥った。

現実世界でも本当に男性が妊娠しているんじゃないかな?と本気で考えてしまった。

最初は妊娠なんて!!と考えていたヒヤマケンタロウが体の変化に戸惑いながらも仕事と両立していくストーリーなんだけどすごくリアルだった。

今までバリバリ仕事してきたのに妊娠したことで以前のように働けなくなってしまう苛立ちや溢れ出す母乳、ホルモンバランスの乱れ等、働く女性が感じる悩みを男性が演じている。

女性同士だとよく「ホルモンには勝てない。従うしかない」って話をするんだけどこの感覚は男性には一生理解できないものだと思うし何言ってんだ?と

思っているかも知れないけど大人になればなるほど女は女性ホルモンに支配されるものなので知っておいて欲しい。(ストーリーには関係ない)

広告代理店で仕事したことないからちょっと現実感がなかったのはヒヤマケンタロウ自身が広告塔になったこと。

結果として仕事でも第1線で活躍することになるんだけど、サラリーマンがあんなに大々的にメディアに出ることはないんじゃないかな?と思った。

そんな小さなところにしか違和感を感じないくらい男性妊婦の生活が普通に受け入れられる不思議さを体験して欲しい。

男性妊婦友達の流産や今まで男性妊婦が悩みを交換する場がなかった中で、

コミュニティを作っていくところは、マイノリティと感じているけど

実は同じ悩みを抱えてる人がいるんだよというメッセージにも感じたし

ほっこりした気持ちになりました。

この作品は見て欲しい!友達にも薦めたら好評だったのでお時間があれば是非見て欲しい。

そして見る場合には、いやいや体の構造上あり得ないっしょ!みたいな考えは一切捨てて欲しいと思う。

その方が面白いですよ〜!


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