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【CEO中瀬のDID探検】farmer connectについて

farmer connectはスイスのスタートアップ企業。

farmer connectのプロダクトでは、ブロックチェーンにコーヒー豆やカカオの流通を記録し、サプライチェーンの透明性を高める。

消費者は、コーヒーがどこで生産され、どのように輸送され、加工されたかをブロックチェーン技術を使用して、コーヒーの生産地や生産者に関する情報にアクセスできる。

そもそもコーヒーはアメリカでは1日に4億杯も消費されているらしい。
https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/iot-1850coffee/

コーヒー産業は環境や社会状況における価格変動が大きく、低い賃金でコーヒーを生産する人にとっては死活問題。コーヒー産業の持続可能性が重要な課題となっている。

Farmer Connectは、持続可能なコーヒー生産を促進するために、生産者や消費者に持続可能性に関する情報を提供し、持続可能なコーヒーの需要を高めることを目指しています。

18歳から24歳のコーヒー消費者は割り増しでお金を払ってでも持続可能な生産過程を通じて提供されるコーヒーを飲みたいのだそう。

上記のプロダクトによって以下のことが期待される。
・コーヒー生産者は、価格の変動や市場の不透明性により収入が不安定であるため、生産者が自分のコーヒーの価値を高めるための情報を提供し、直接的または間接的に収入を向上させることができる。
・消費者がコーヒーの生産者のストーリーを見ることができ、支援金を贈るなど生産者の資金調達に貢献できる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000087682.html
https://www.thankmyfarmer.com/about

DID/VCの使われ方


・farmerid:生産者にデジタルアイデンティティを付与してサプライチェーンデータへの参加をしてもらう。生産者は取引記録などをVCで保存して、新たな取引など、何かしらのVCの活用シーンでその真正性を提示することができる。

消費者が直接生産者と繋がって、より高い価格でコーヒを売ることができれば確かにハッピー。

スマートコントラクト、透明性の向上を狙うのであればブロックチェーンを利用することに意味はありそう。

farmeridの発行したVCを使ってクレジットの証明とかができれば確かに革新的ではある。

なぜ今まで実現しなかったのか?


仮にコーヒー生産者の取引データなどがそもそもデジタル化されてなかったので融資を受けたり奨学金もらえないとかそういう理由であれば、VCを用いなくてもできそうではある。

逆に、全然デジタル化が進んでいないなら、VCという共通の規格を利用することで互換性を高めたり、他の産業の生産者への横展開もしやすくなったりして、効果的、という判断なのかもしれない。

日本向けのサービスも展開されていて、消費者は製品に貼ってあるQRコードからコーヒーの専門家によるレビューが見れたり、クイズに答えるプロモーションプログラムに参加したりできる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000087682.html


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