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【後編】「大自然のもとでの冒険! 経験! そして出会い。多文化社会学部生のカナダ留学記録」

前編では主に留学までの準備についてお話ししました。後半では実際の留学先での体験をご紹介します。


楽しかったこと・苦労したこと

楽しかったことは、現地で仲良くなったカナダの友達、日本人留学生の友達と一緒に、バンフ国立公園に出かけたり、ウォータートン国立公園にハイキングに行ったりしたことです。ロッキー山脈をこの目で見ることができました。迫力のある山肌は雪に覆われていて、その周りをトゲトゲとした針葉樹が覆っていました。ドライブをしながら、どこまでも続く道の先に見える雪山はまた壮大。カナダで出会った大切な友達と一緒に見た景色を、これからも忘れません

レイク・ルイーズにて

カナダで一番人気のスポーツといえば、アイスホッケー!!! 私ももちろん、友達と観戦しました。試合自体も面白いのですが、白熱しすぎて堂々と相手に掴みかかったり、殴りかかろうとしたりとファイトしている姿も実際に見ることができました笑。応援している観客たちも、客席から叫んでいたり、会場の音楽に合わせて皆で歌ったり踊ったりと、会場の熱気が感じられる試合でした。

アイスホッケーを観戦

一方で、苦労したことは言語です。最初の頃は、専門用語が多い上に、スピードが速い英語での授業についていくのに必死でした。課題が出された時も自分がきちんと理解できているか不安で、どんな課題なのか、期限はいつまでかを授業後に先生に聞きに行くほどでした。それもだんだんと慣れていき、また仲良くなった友達に聞くことができるようにもなって、しだいに楽しく授業を受ける余裕が生まれました。同じ授業で、友達を作ることはかなり重要です。そして授業内のディスカッションでも積極的に発言できるようになった時は、とても嬉しかったです。

ニューメディアの授業で制作した動画

そして、留学先決定の決め手になった、ニューメディアの授業では、受け取る側に伝えたいことを効果的に伝えるための工夫を学ぶことができました。また、Adobeソフトを使って写真や動画の編集をしたり、Webサイトを作ったりするなど、実践的な技術を学ぶ機会もあり、とても充実した学びがありました。

Jimmyと名付けられたスチールドラム

他に受講したのは、心理学と音楽の授業。心理学では、心理的発達から精神的な病について、基礎を幅広く学びました。テスト勉強がかなり大変で、同じ授業を取っている友達と一緒に頑張りました。音楽の基礎を教えてくれたのは、明るくてジョークが大好きなアダム先生。ドラム演奏の講演で日本にも来たことがあるそうです。普段は座学でしたが、一学期間に3回アフリカのドラムを演奏する授業日があったのが楽しかったです。写真のスチールドラムのように、一つ一つのドラムに名前が付けられていて、先生のドラム愛が伝わってきました(笑)

意外だったのは、寒さにはそんなに苦労しなかったこと。と言っても、私の滞在中の最低気温はマイナス38度とかなり低く寒冷警報のアラートが出るほど。ここまでくると寒いというよりも痛かったです。カイロは必要ありませんが、暖かいダウンは必須です。でも大丈夫! 建物の中はとても暖かいので心配はいりませんし、寒さには慣れてくるものです。

カナダで購入した麺つゆ

日本から持って行ってよかったもの

実はカナダでも日本の食材は人気です。カナダでも米やうどん、醤油、みりんなどはスーパーで手に入ります。写真に写っている麺つゆは現地のスーパーで買いました。風邪を引いたときに、うどんを作って食べた時の写真です。ほとんどは現地で調達できますが、そんな中でも日本から持って行ってよかったものは、お箸とお餅。「お箸?」と思われるかもしれませんが、これはかなり重要です。お箸はカナダでも売っていましたが、日本人向けというよりはお土産用のお箸でとても高価です。日本では百円で買えます。自炊をする方は、菜箸も日本で買って行くことをお勧めします。お餅も売っているのを見かけなかったので、私のようなお餅好きはぜひ持っていきましょう。生活用品では洗濯ネットは必須です! カナダの洗濯機はパワフルでお洒落着洗いにはあまり向いていませんが、洗濯ネットがあれば、服を長持ちさせることができます 。

レスブリッジのブリッジを背景に

留学を振り返って。出会いからの成長と芽生えた夢

留学を経験して、自分の視野が広がり、考え方も変わりました。例えば、インド出身の友達からはこんなことを聞きました。「インドでは一番優秀な大学を出ても、就職できるかどうかは五分五分。だから大学からカナダに来て、卒業後もカナダで働くつもりだよ」。それを聞いて、可能性は自分で広げていくものだと考えるようになりました。また子供がいるパパでありながらキャリア形成のために大学に通う学生や、子育てを終えた後、修士を取るために学んでいるという女性にも出会いました。こんな選択肢もあるんだ、いろんな人生のプランがあるんだなと出会いを通じて気づきました。

カナダで出会えた大切な仲間

カナダでは、初対面の学生同士でも何事もフランクに話す印象を受けました。「将来は何をしたいのか?」「カナダに永住するつもりなのか?」「戻ってくるつもりはあるの?」など、日本人だと躊躇するような内容でもダイレクトに聞かれることが多々ありました。驚きはしたものの、それらの話題を言葉にして伝えることで、私自身、本当に好きなこと、やりたいことが明確になりました。そして、人と話すこと、特に相手の目を見て表情を汲み取りながらのコミュニケーションを取ることが大好きだと改めて思いました。それらの経験から「将来は商社に勤めて、世界とつながる仕事がしたい、相手に働きかけることができる仕事がしたい」と思うようになりました。新しい自分にも出会えたことは「留学して本当によかった」と心から思うことです。

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