誰かの赤、私の赤
20代の頃、友人が素敵な口紅をつけていました。
目の覚めるような朱赤。
それがとても良く似合っていて、派手な色なのに浮いていない。顔立ちが華やかに見えて、ナチュラルなキュートさも感じられて。
「なんてステキな色!」と一目惚れした私は、同じような色の口紅を探して購入しました。
そしていざ塗ってみると…
あれ?
なんだか全然違う。唇だけ浮いて見えるし、顔がのっぺりと野暮ったい感じ。それに唇の形に切り抜いた赤い紙をそのまま貼り付けたような違和感…。
今なら「友人と私の似合う色が違ったのね」と理解できますが、当時はパーソナルカラーのことなど何も知らず。結果、「友人の方が可愛いから何でも似合うんだなぁ」というネガティブな結論に達しました。
それから10年近く経って、ようやく自分に調和する赤とめぐり逢い、当時の疑問が解決したわけです。
好きなのは、ビビッドな赤。
だけど、自分の肌色を引き立ててくれるのは、レンガのような深みのある、ブラウン寄りの赤。
考えてみると、自分が身につけている色って、メイクをする時と、たまに鏡を見る時くらいしか目に入らないんですね。
だけど、周りの人は自分よりずっと長い時間、私のメイクや服の色を見ている。
よっぽどその色が嫌いで、身につけるだけでストレスを感じてしまうなら、似合う色でも無理して使う必要は全く無いと思います。
ただ、さほど抵抗がなければ、周囲の人に「心地よい」と感じてもらえる「似合う色」をチョイスするのは、パーソナルカラーの楽しみ方の1つかもしれません。
似合う色を身につけていると、褒めてもらえる機会が確実に増えますしね 笑
〜で、褒められるうちにその色が好きになっていくという…。
なんて単純な、と我ながら恥ずかしくなったりもしますが、それくらい気楽にカラーコーディネートを取り入れた方が、ストレスなく色の世界を楽しめるような気がします。
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