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ケネディは明度で勝った?

かつてアメリカの大統領選挙で、劣勢だったケネディがテレビ討論に出演した途端、見事に逆転し勝利をおさめた、というエピソードがあります。

その時身につけていたのが、濃紺のスーツ・赤いネクタイ・白いシャツ。イメージコンサルティングの先駆けとも言われ、「色の効果」を多くの人に知らしめた出来事でした。

〜確かにケネディ本人はその3色のコーディネートでカメラの前に立ち、放送も行われたのですが、当時のアメリカの家庭は、ほとんどが白黒テレビ。

結果、多くのアメリカ国民は、黒っぽいスーツに白いシャツのケネディを見て、彼こそ大統領にふさわしい、と判断した事になります(残っていた資料VTRがカラーだったので「赤・白・紺スゴい!」的な話になっちゃったのかな?と想像)

対立候補のニクソンはと言うと、明るめのブラウン系のスーツで臨んだようです。この色、カラーで見ると落ち着いた大人の雰囲気を感じられるのですが、白黒画像だと何だかボンヤリしたグレーに…。

それが覇気のない印象を与えてしまい、片や白と黒のシャープなコントラストに身を包んだケネディが、若さとパワー溢れる次代のトップとして支持されたんでしょうね。

実際、ラジオで討論を聴いていた人達には、ニクソン派が多かった、なんて話もあるようで。

白黒グレーという「明るさしか持たない色」でこれだけ印象が変わるなら、無限にある有彩色の組み合わせは、更に大きな印象の変化を与えてくれそうです。

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