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【異邦人】神と出会う

久米小百合さん(久保田早紀)のデビュー曲である『異邦人』。

1979年に無名のシンガーが歌ったこの曲は、あっという間にミリオンセラーとなり、

「ザ・ベストテン」などの歌番組で1位を獲得しました。

しかし、久米さんはスポットライトを浴びてい当時を、

「音楽を作ることは楽しかったけれど、新人で突然に売れてしまったため、無理なパフォーマンスをしなければならない、つらい日々が何ヶ月も続きました。と語ります。

でも、それ以上につらかったのは、『私の音楽』が見つからなかったことだったそうです。

子供の頃に日曜学校に通うなど、親しむキリスト教環境はあったが、ポルトガルでのレコーディングから帰って来ると「もう一度教会に通ってみたい」と思うようになったという。

続けて、久米さんは語る。

賛美歌が聞きたくて教会に通ううち、この世界には「自分だけを頼りに生きる人生」と、「神のゆるぎのない愛を信じ、そこに根ざして生きる人生」があると教えられました。

かつての私は信じるものが自分しかなく、他人と自分を比べて心がゆれがちでしたが、そうではない生き方をしたいと思って、キリスト教のプロテスタント教会で洗礼を受けたんです。

洗礼を受けたのはデビュー2年目です。ゴスペルシンガーの小坂忠さん、「ゴダイゴ」を辞めて宣教師になったスティーブ・フォックスさんなど牧師や宣教師として活動する音楽仲間に出会い、神様のメッセージを音楽で伝える道があると知りましたが、当時は音楽と信仰を結びつけてはいませんでした。洗礼を受けただけの私に何ができるのかわからなかったからです。

結婚を機に引退し、引退後は専業主婦に。

「元歌手」ということで、お願いされて教会などで歌うことはありましたが、それ以上のことは考えていなかったんです。音楽伝道者への道を歩みはじめたのは、ある大学で歌った時に、生徒さんからキリスト教について質問されてうまく答えられず、「クリスチャンとして歌うからにはきちんと勉強したい」と神学校に通いはじめたことがきっかけ。芸能界を引退して3年経ったころのことです。最終的に宣教師の資格をいただき、「神様から授かった音楽の才能を生かしたら?」との周囲の励ましもあって、卒業後に音楽伝道者として活動を始めました。現在は音楽でキリストの教えを伝える音楽伝道者として活躍されています。

久米さんは、こう思っている。

やっていることは「久保田早紀」時代とほとんど変わらないんです。

大きな違いは、誰のために歌うのか。商業音楽では「お客様が神様」ですが、音楽伝道者として歌うのは「神様のため」。

久米さんが芸能界を引退してからも、「異邦人」はCMソングとして度々起用され、

また数多くのミュージシャンにカバーされて歌い継がれてきています。

詩篇 55:22 リビングバイブル重荷を主にゆだねなさい。 主が背負ってくださいます。 信じて従う者が足をすべらせたり、倒れたりするのを、 主が黙って見ておられるはずがありません。







 

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