新神の国日本 エピソード1
年が明けると、日本列島至るところ善男善女の大群衆が敬虔な思いをこめて神社にお参りにでかけます。
その数なんと8千万。いやそれ以上!大晦日から神社への道路は車の渋滞。日本人全体の3分の2を超える数です。
「今年こそは良い1年でありますように。」と柏手を打ち、頭をさげます。
平素は信仰に無関心のように見えますが、この時期だけは国中熱心な信者で溢れます。
日本人と神道は、建国以来連綿と続けられてきました。
その神道の中心、伊勢神宮がここに安置されてから2千年。
キリストの誕生と丁度同じですが、神道そのものはそれ以前からあったわけで、日本民族存在の心のよりどころとして今も息づいています。
20年毎の式年遷宮は1300年前から数えてすでに61回。
シンプルな建物にはいつも檜の香りがただよい、今日も石畳を歩く音が聞こえています。
「神道は弥生文化をもたらした渡来人とともに大陸から渡来してきた。」というのが考古学者の大方の見解です。
縄文時代の神話も入り込んでいますが発生期は弥生時代でした。
この宗教の特徴は無教祖・無教義・無戒律・無偶像。天皇家とともに国民と深くかかわっています。
祭儀は非常に伝統的で行事重視であり、それを保つことに強い意義と目的をもっています。
このように高度に整えられた宗教が、この列島で自然発生的に発生し育ったとは考えられません。
文明の発祥地であるメソポタミヤ、エジプトかイスラエルからもたらされたと思われます。
今から70年程前、小谷部全一郎は、古代日本にイスラエル人が大挙して渡来し、国家意識や天皇制や神道を植えつけたに違いないと考えました。
その根拠として、紀元前700年代にイスラエル人の一部が国を追われ東に移動したこと。
イスラエルの風俗習慣・言語・宗教性・民族意識など、日本のそれが非常に似ている点をあげています。
彼は今まで説明できなかった神道のすべてが、旧約聖書ならば充分説明できると語りました。
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