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本物の「歴史修正主義」

4月23日 ベラルーシメディア:(1,496 文字)
本物の「歴史修正主義」とは?
今、ロシアでは「歴史」からもウクライナを抹殺しようとしている
嘘のようだが、現実に恐ろしい事態が進行している

https://belsat.eu/ru/news/23-04-2022-sdelat-tak-budto-ukrainy-net-iz-rossijskih-uchebnikov-ubirayut-upominaniya-kieva-i-ukrainy/

「ウクライナの文字は存在しないように修正してください」
キーウとウクライナに関する記述がロシアの教科書から削除された

ウクライナで本格的なロシア戦争が始まった後、 ロシア連邦で最大かつ最古の教育書籍の出版社の1つであるエンライトメント(Prosveschenie https://prosv.ru/eng )の従業員は、 全ての教科書からウクライナとキーウへの「間違った」記述を削除するよう要求された
ウクライナに関する記述を削除する要求は、2月24日に当局から伝達された
同時に、従業員たちは反戦の立場を表明するなら解雇すると脅迫されている
エンライトメントのオーナーは、プーチンの古くからの知人とされるオリガルヒ、アルカディ・ローテンバーグである

ウクライナとキーウを教科書から「浄化」する試みは、2014年から続いている
しかし、これまでにやってきた事に加えて、編集者はさらに「テキストの約15%に取り消し線を入れる」必要があったという
 数年前には、さまざまな州の紋章の例示があったパラグラフからウクライナの旗を削除し、 他の国の旗に置き換えることを強く推奨された

文章中に首都の例を示す必要がある場合、キーウは別の国の首都に置き換えられた
 「つまり、ウクライナが存在しなかったかのように教科書を作るという課題に直面しています
 教科書に国の存在が記載されていなければ状況はさらに悪くなります
 ロシア人はその国についての基礎知識なく成長します
すると、ロシア人はテレビからウクライナについて言われたことを、もっと簡単に信じるようになります」 と編集者の一人は言う

 内容を損なうことなく、ウクライナとキーウへの言及を削除することが不可能なはずの歴史教科書では、 言い回しを「安全な」ものに変更しなければなりませんでした
「ロシアがキーウを『救った』としても、ウクライナを国として、その独立について話すことはもはや不可能です
キーウ・ロシア(キーウ公国)が誕生したということに触れて、キーウを消して『ロシア』と呼んでしまうと、もうキーウ・ロシア(キーウ公国)は歴史上存在しません
しかも、キーウがロシアの首都になるのです
奇妙に聞こえますが、理想的には『ウラジーミル皇帝がキーウと命名した』という台詞を『首都に命名した』という言葉に置き換えなければいけないのです」
と、エンライトメントのスタッフは説明する

『ネストル年代記』の説明の中から、キーウ・ペチェールスク大修道院が削除されているという

年代記者ネストル:
ウクライナの歴史家
一般的に東欧最古の歴史記録である「原初年代記」の著者とされる

また、ネストルがウクライナ人とされ、その姓が「露骨にウクライナを示唆する」ことから、来年度、出版社はネストルの名を表紙に載せないテキストを出版する予定である
ネストルの名は裏に小さく残るだけである
(終わり)



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