ストラスブールに行ってみた話をする-2
この記事のつづきだぞ!
フランスからドイツに歩いて行ってみる
フランスからドイツに移動するには、何も手続きが必要ない。当たり前なんだけど。鉄道や飛行機で移動すると「ああ、別の国に来たよね」と感じるものだ。
でも、歩いて国境を超えてみるとどうだろうか?ストラスブールと対岸ドイツ側の街とは、歩いて「国境を」超えられる。地図でいうと、Rhine river(日本語ではライン川)が国境になっている。
ストラスブールの対岸のドイツ側の街、この街はケールという名前の街だ。ストラスブールとケールの間には4本の橋があって、鉄道専用橋、歩行者専用橋、自動車専用橋、トラムと歩行者共用橋。せっかくなので、歩行者専用とトラム橋を渡ってみた。
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あたり前だが、ライン川つまり国境は「特に何も手続きなく」超えられる。歩いているだけで国境を超えるとは不思議な感覚だ。
フランス側
表現を恐れずに書くと、フランス側は移民、特に貧困層地区に見えた。
ものすごく残念なことではあるが、フランスで貧困層地区は「目で見て」判別できる。
住民の人種割合のうち中東系・アフリカ系が明らかに大多数 [1]。
シンプルなつくりの高層住宅が多い [2]。
国境沿いの地区はそういう地区だった。
ぼくが旅行したのは、ちょうどフランス中で暴動が発生している時期だった [3]。残念ながら、国境沿い地区も暴動発生した地区らしい。
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思うに・・・国境沿い地区は戦争の跡が残る地区でもある。いまとなっては平和で侵略の心配はないのだが。しかし、土地の評判というのはつきまとうものだ。それでこの国境沿い地区は地価が安いのかもしれない。
道を歩いていると、ところどころ戦争遺跡が残っている。たとえば、写真はフランス軍のM4シャーマン戦車 [4]。
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ところでライン川は物流にはとても重要な川だ。物流ということは、とうぜんに貨物鉄道線も存在する。ライン川沿いにはものすごくたくさんの線路が敷設されている。
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ドイツ側: ケール
ドイツ側もまた移民地区であった。ただし人種は「明らかにトルコ移民」である。ドイツの歴史において、トルコ移民は切っても切り離せない。
浦沢義雄のMonster [5]を読んだことある人は記憶しているかもしれない。フランクフルトでは、トルコ系移民街を焼き討ちしようとしてたヤバい奴が出てきた街だ -> 参考。ケールの街も同じく圧倒的にトルコ人の街だった。
言語は圧倒的にドイツ語。もちろん、トルコ語もOKなんだろう。せっかくだから、トルコ人のケバブ店で夕食をとった。あえてフランス語で注文してみると、店員は理解してくれた。商売してる人たちは両方の言語を理解するのだろう。言語の面で、商売人というのはいつでも優秀な職業だ。
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Brücke der zwei Ufer: 両岸の橋
この橋は歩行者専用橋になっている。橋の両側は公園になっており、市民の憩いの場として機能している。公園は住民の憩いの場になっており、散歩するだけで気持ちが良かった。
夕暮れの時間帯、ストラスブールの歴史を思い出しながら、争いの場となってきたライン川から見る夕暮れはとってもロマンあふれるように見えた。
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[1] 人種差別的な意図はないので、勘弁して欲しい。フランスという国は残念ながらそういう国なのだ。
[2] 社会補助で居住できる住宅はほとんどがシンプルな設計 & 高層住宅だからだ。
[3] フランスでは2023年6月に発生したNahel M.の死亡事故を原因として暴動が多発していた。ぼくが住んでる街では一切そんな暴動なかったが。
[4] 正確には、M4シャーマン戦車はアメリカ軍の武装。フランス軍に供与されていた。-> 参考
[5] 一話からセックスシーンを思わせる描写で始まり、昔のぼくは興奮した。
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