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山の上での平等

私は26歳の拗らせ女だ。

スヌーピーが言っていた。
人は配られたカードで勝負するしかないと

本当にその通りだ。
平等という言葉は真実であるが、事実ではない。

この世界は、生まれや容姿や才能で生きやすさが絶対に変わってくる。

努力でうんちゃらって言う話は嫌いだ。
持って生まれる人の方が確実にイージーだし、
そもそも努力で成功を掴んだ人の努力する力というのはもはや才能だと思う。


しかし、世の中で唯一、全ての人が平等になる場所がある。

山である。

私は大学時代、ワンダーフォーゲル部だった。
北アルプス、南アルプス、中央アルプス、大雪山などを登ってきた。

登山の魅力は景色が綺麗とかご飯が美味しいとか自然を堪能できるとか…
まあ色々あるが、私はどれも違うと思っている。

山の上では全ての人間が平等になるということが
最大の魅力だと思っている。

金持ちだろうと貧乏だろうと
美人だろうとブスだろうと
若かろうが年寄りだろうが関係ない。

登る努力を同じだけした人間が頂に立つことができる。
(ヘリコプターで行けるとか屁理屈はなしにして)
そして山から見れる景色は、みな平等だ。

森林限界を超えた山の上、それは生き物が住めない場所だ。

男も女も若さも容姿も意味をなさないし
富も頭の良さも関係ない

この下界で価値があるものというのは
自然界では無意味なものだと実感できるだろう。

人生に行き詰まった時は、山を登るといいかもしれない。

まあ登山はお金がかかるのだが…

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