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個人出版とSNS

個人出版と電子書籍

Twitter及びXではいいねが非常に少なくてほとんどない者の基準では、予想以上に最近のnote記事に反応があり、更にコメントが来ました。そこでまた気がついたことがあるので、書こうと思いました。

一昔前に個人出版というものを知りました。それまでは出版というと大金を払って出版社から自費出版するか大賞を獲って出版してもらうしかなかった、ような感じでした。
そして私はパソコンもスマホも満足に操作出来ない昭和のアナログ人間だったので、第一詩集になっている原稿の大半は元々手書きでした。
自分のスマホは一応操作出来るようになったとはいえ、いまだに機械の操作はあまり上手くありません。
ムゲンブックス、ネクパブ、ノスプリについて主に調べていて、ムゲンブックスが一番操作が簡単そうだということで、そこに決めました。
そうした個人出版は無料で、どうも賞を獲れなくて落選でも、出版社の審査員に認められなくても、自分の書きたいものを書いて出版できるようだと分かりました。私は紙書籍の背表紙を頼んだので、そこだけが有料でした。
古い時代の人間のせいか出版というと紙の本しか頭になく、最初は紙書籍のみで発売していました。出版後に誤字脱字に気づいた時、フォロワーの方から電子書籍のことを教わり、今度は電子書籍の方も出すことにしました。続く第二詩集はKDPから両方を作ろうとしましたが、何度やってもサイズが合わず、結局ロマンサーで電子書籍だけにしました。

経済状況

うちは本当は両方共フルタイムの正社員で共働きが丁度いいくらいだったと思います。元々やっていた仕事が二人共給料が安いところだった。それだけならいいけど、二人共必要に迫られたり、人から若くて病気でもないのにと白い目で見られたりなど、尻に火がつかないとあまり働かない人間でした。親に頼っているところもありましたが、普通の人の家庭に比べると比較的貧乏でした。ちなみに結婚前にはこうしたことは想定外でした。子供達も学校を卒業して就職したけど正社員なだけで、給料安いのにその割にはよく使う。
それで、出版というのは無理だなと思っていました。文芸社など、二、三の出版社に原稿を持ち込んだけど出版費用が70万,80万~120万円くらいかかるということで結局やらないことにし、同人をやることにしました。しかしその頃子供の教育費などまだまだかかるだろうからと同人費を削り結局やめることにしました。

SNS

アメ-バブログなど他のSNSを経て次はTwitterに行きました。それまではひたすら作品を一つずつ出すだけだったけど、Twitter(現X)では主にAmazonの販売ページのURLを貼り、固定にするというやり方に変わりました。
しかし宣伝のURLを貼ってしまえばもう用が済んでしまい、そんなにツイ-トすることがない。それで沢山ツイ-トをしようと思ったら、雑談するしかない。最初は特に問題はなかったけど、自分を表に出すにつれ反論や異論など不快な反応がくるようになる。元々フォロワーも反応も少ないのでその分、不快な反応も少ないのですがそれでも自分にはきつかった。有名人やフォロワーの多い人などの炎上に比べれば、微々たるものだろうけどやはり嫌だったし、呟く気になれませんでした。
昔からリアルな付き合いでも、揚げ足を取られたり、重箱の隅をつつくような粗探しをされたりすることがありましたが、やはりSNSでもそうかという感じでした。それで雑談もダメかということになると、その頃から無難なツイ-トを心がけるようになり、自分の本当の考えや思いを表さなくなり、別垢で自分の本音を呟くようにし、Twitterを休止、放置することも増えた。

Note

それまでTwitterのみだったところに今度はnoteを増やすことにしました。Twitterを閲覧すること自体も少なくなり、そのため自分の評判を知らず(大抵は無反応だと思いますが)今度は長文のnoteで、詩作品と兼ねて自分の考えや思いを書くようになり、マガジンで詩とエッセイに分けました。詩の方は本という形にしているせいもあり、エッセイが多くなってきました。
これも最初は不快な反応も特になく、大体は上手くいっていたと思っていました。昔から一般的なタイプではないため、リアルな世界では変人扱いされていて自分を表に出さず隠していたけど、段々出すようになりました。犯罪をやったわけではないし、言葉でちゃんと説明すれば通じるだろうと思いました。
Twitterの本垢のみだった頃は批判を恐れて本音とか言いたいことが言えなくて、モヤモヤと胸に溜まっていました。ようやくnoteで言いたいことが言えるようになってきたかなと思っていた頃、文芸思潮の予選通知の結果が来ました。

返信について

文芸思潮現代詩賞の通知を受け取った時、堰を切ったように感情が溢れ出し、次々にnoteに書くようになりました。しかし、今回コメントが来たことでやらなきゃ良かったと思うところもありました。自分としては言いたいことやただ思ったことを言ったまでなのに、どうもそのコメントがちょっと少し反論っぽい。
私は性格も文章も明るく楽しく楽天的なタイプではなく、ネガティブな人間なので愚痴っぽいというか、もしかしてそれで人を不快にさせていないかと心配になりました。
私の性格自体が悲観的で他人の基準では悩みにならないことでも落ち込んだり嘆いたり、他人が気にしないようなことを気にしたりすることが一つは原因なのかなと思います。昔からそんなところがあって、なんでそんなことで悩むの?なんでそんなことを気にするの?みたいな反応をされていたので。だから、私が何か悲観的なことを書いていても実際にはそんなに心配ないと思います。

最近父のことを書いていて、亡くなった、しかも実の血の繋がった親のことで芳しくないことは書くものではないと思うのですが、本当にそんなことしか書くことがない。まず父に違和感を感じたのは小学3,4年生くらいの時で、幼稚園や小1くらいまでは小さすぎて分かりませんでした。何も分からない状態から脱し、もう少し大きくなった頃、自分は父に似ていない、自分とは合わない、異人種のような感じがしました。その後も10代20代と歳を重ねていっても、ずっとそれが続く。生まれた時から同じ屋根の下で一緒に生活し毎日顔を合わせるのに不思議なもので、仲良くなれずどうもうまくいかない。実の弟にもそういうところがあり、まともにコミュニケーションが取れるのは母くらいでした。
多分父には自分は自分、娘は娘という意識がなく、私のことをどこかコントロールしているようなことがあった。私は人から操られたり、人に屈服するのが嫌で自由になりたかった。
よくお父さんみたいな人と結婚したいという人がいましたが、私にはそれがなかった。夫と違って働き者で結構金持ち、生活のことをしっかりやり、元気な時は遠くに連れていってくれたり、とても良い人だったけど、話したり付き合ったりする方では自分のようなタイプの人間とは合わない。愛情のある喧嘩ならいいけど、そんなものではなかった。

エッセイについて

元々最初はひたすら作品を一つずつ出していくだけとか、たまに著書を宣伝することだけしか使うつもりがなかったのに、路線が逸れてエッセイばかりになってしまいました。
批判されたり反論されるのが嫌でそれを恐れて、言いたいことを言わず、自分を表に出さずに隠すということをリアルでもSNSでもやってきて、本音を言うのは非公開アカウントの中という生活を送ってきました。個人情報も含めて安全ではあるけど、反論異論の中には私と直接会ったこともない、私の家庭のことも深い事情も知らないくせにと感じるものがあった。自分のことを詳しく伝えた方がいいのか?自分を隠せば隠すほど安全と思っていたけど逆にそうではないのか?やはり自分の考えや思いを表明したために反論されて痛い目に合うのか?とりあえず今は詩(作成中ではあるけど)よりエッセイの方が書きたいので、また詩の気分になったらそちらにいきます。

作風について

私が気になるのは選ばれる作品というのが、どうも自分のような抽象的で観念的なファンタジックな路線のものではなく、現実的で身近なもののような
気がしたことです。
私は詩というのは夢、空想、美、理想、幻想、芸術、哲学、抽象的、神秘的なもののように思ってて、そういう作り方をした方がいい詩が出来るのかと思っていました。選ばれた人達への嫉妬とか僻みではなく、他人の現代詩があまり好きじゃない、結局何が言いたいのかよく分からない、美しくない、せっかく高い金を出して買ったのにやっぱりこんなの買うんじゃなかった、古本に出そうとか(酷いことを言ってすみません。この辺で反発食らったらどうしよう)、自分は本当は現代詩じゃないのではないか、とか現代詩を楽しめなくなった。それで自分の詩を読む方が楽しい(ナルシストみたいで変ですが)というか、自分で楽しめる詩を自分で作るようになりました。他人に詩を作って貰うより、自分で詩を作った方が自分の好きなようにできる。自分好みで自分に合う詩とは自分で作るもの、という風になっていきました。しかしそれは賞を獲るとか審査員に選んでもらうとかではなく、あくまで自分が本当に楽しむためでした。私の本当の真の目標は上位の賞を獲ることではなく、自分の基準で最高傑作を作ることで、賞は後付けのようなものです。
だから不遜で図々しくも世の中の詩の基準を変えたいというか、審査員の言う通り大人しくそのまま従うのではなく僅かな声をあげる、こういう見方もありますよと小さくても示しておく(選んでもらうためではなく、自分の詩を他人にも楽しんでもらいたい)そうでないと何も変わらないと思い、通知の後そういうエッセイを書きました。





















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