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動物園で、思う

朝9時に起きる。予定はまだ無い。

やる気もまだ無い。

癒やしが欲しいなあ、あ、動物園いこう。


2年ぶりくらいの動物園。平日真昼間ひとはほぼいない。

大人1人で。といったら1人ですか?と少々チケット売り場のおばさまは焦っていたが特に気にすることもなくなった。


コツメカワウソ発見。
彼らもこんな時間にひとが見に来るとは思わなかったのだろう。
向かっていくとこちらを少し驚いた様相でガン見してきた。

かわいい。こっちをずっと見ている。
かわいい。ああこのかわいい動物が帰ってきて家に居たらなんと癒やされることか。

そう思いながら彼らの住まいを後にしようと後ろを振り返った。


まるで私の心を読んだかのように問いかける看板があった。


「かわいいだけで飼っていいのでしょうか?」


近年このかわいさに気づいた人たちが増え、ペットとしての需要が増えたことで野生の乱獲が起き、ワシントン条約の附属書Ⅰに追加されたそうだ。(2019年11月)

これによって商業目的での国際取引が原則禁止となった。


それでも飼いたい!というセルフな人たちがいまも密輸を続けている。


この状況をその看板は訴えていたのだ。


浅はかにも、1ミリでもかわいいから飼いたいと思ってしまった自分を少し責めた。


人間ってなんて自分勝手なんだろう



※5月の最終水曜日は「世界カワウソの日」

カワウソのこのような状況について考える日です。

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