見出し画像

たのんで、まかせて、どこまでも



午後の会議が終わったら絶対に帰ってやる、と決意して月曜日

トーンダウンしてスローにしているのに
電話は鳴り続けるし、隙あらば引っ張り出そうとしてくる
巣穴に潜り込んだアライグマの如く
引き出そうとする人には、シャーって爪を立てるぞ、と言いたくなる

「病み上がりなのに、普通に仕事させられてるよね」と慰められた

  はい

でも大丈夫、そう言ってくれる人が一人でもいれば
涙を拭きながら頑張れるから‥‥

と、ここまで悲壮ではないけれど
とにかく仕事を周囲に任せていく方向で調整することにした


本来、非生産人員である自分が動くのは、
仕事内容を精査する上でマイナス影響だし、
「病み上がり」を武器に、本来業務を取り戻して
組織を強化する方が、長い目で見ると効率的

仕事をサクサクこなしたいが故に自分が引き受けていた役割を
本来の担当に引き戻すことにした

医療機関との折衝と支払い関係は事務に
保育の研修計画は施設長に
補助金関係は、最終確認だけにして
自分が動かなくても済むように

元々、人員が少ないからと掛け持ち仕事を続けていたが
頼まれないと自分から仕事をしない人が多いのも現実

できないから代わりにやるのは、最終手段にして
時間がかかっても、任せて預けていくことにした


自分でやる方が早いし、正確かもしれないけれど
やらないとできないし、覚えられない

手を出しそうになりなるけれど
ぐっと堪えて我慢して見ておく
みんなこうやって育ててもらってきたのだから

早く帰るという決意は砕かれたけど
たのんで任せるというミッションは成功した

この調子で
どんどん行こう

どこまでも

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?