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キッチンカーが教材になった日

お久しぶりの更新になってしまいましたが、
2022年明けましておめでとうございます♪今年はもう少しマメに。。。更新を。。。苦笑。


2021年11月某日、栃木県立矢板高校さまの
食物栄養科さん2年生さまに職業講和としまして
製菓、パティシエの仕事や事業のお話をしてまいりました。

事前にプロフィールを見てもらい、その上で質問をいただいて、私が答えながら話していくというスタイルでした。あの、その時に『質問ありますか?』って言ってシャイな感じで、しーんってなる沈黙を避けたくてそうしました笑。

そうしたら意外にも?沢山の質問が出てきて、
とっても嬉しく思いました(*´꒳`*)
後の方になって気が付きましたが、
私38歳。生徒さん17歳。20オーバーで歳の差あるんですね。。。。あんぐり。。。_| ̄|○

試してみて決めてる

私が製菓、つまりお菓子で食べていくという決意をしたのは高校1年生の冬ごろでした。

でもわたしはそれ以前から好奇心旺盛で、
やりたいこといっぱい!試してみたいこといっぱい!の時代でしたので、
それでいいのか、ダメなのか、腹を決める決意がつく前に一度、試しにと思い、
地元の近所のケーキ屋さんに母親を引き連れて、3日間だけクリスマスのお手伝いをさせてもらえないかと頼み込みました。最初は驚かれましたが、
やりたいならやってみたら良いと快諾でした。親も連れていくことにより、単なる高校生でなく親も了解している上であるということを伝えられる。無給なら学校に連絡しなくても良し!冬休みだし!という。

で、やってみた結果。
ああコレが良いなと思いました。発見もとても多かったです。失敗もしました涙。決めることはなかなかエネルギーが要るけれど、決める前にまず体験してみること。トライしてみることって、大切だなと感じます。

進学したい学校の体験入学や、文化祭に行ったり。

起業する前に、マルシェで試してみたり。

ポップアップショップも私、利用しました。

3ヶ月だったけど、1歳3ヶ月の娘をみながら見知らぬ土地でファンのお客様が自分の商品や自分自身に着くかどうか。週3日なら営業できるのかどうか。
自分なりの課題を決めて、試していくこと。


で、この時の話がなかなかに生徒さんに驚かれました。そんな行動力すごい!と、感想に書いてくれた子が多かったです。。。は、恥ずかしい。。。

担任の先生が後日まとめてくれた感想文集。文字にも個性が出ていて、心に残った言葉たちはこれです!など、私も勉強になりました。

常識は、技術が変える


子育てと経営を両立させることも。
事業のバランスを変化させることも。
営業日を週何日設けるかも。

大切にしたいことを、自分で考え、決めることが大事だと話しました。そのために、今までのことを知る。勉強にしっかり取り組む。課題を時間内にクリアする。時間が守れないお菓子作りは仕事にはならないと話しました。

質問があればすぐ聞いて、メモをすること。
先輩の『いい塩梅』を、自分なりに記憶すること。
(生地の温度、触感、焼き色、香り、糖度)

食物栄養科さんの中には、
日本料理へ進む子。製菓へ進む子。製パンの道へ進む子。これから決める子がいました。

何かと何かを掛け合わせるのもステキだし、
一つのことを極めることもステキだし、
何かの大会に出てもステキと思います。

【常識】というものは、【技術】で変えることができる。

もしも今の常識や社会について、
なんで?とか、不満とか、そういうもの抱いた時があったら、自分で作ったお店なら、変えられるんだよって、変えても良いんだよって、伝えたいのです。

同時に私も、お店を通してもっと伝えたいメッセージがあったことに気がついて、課題に取り組むところです。笑

生徒さんたちはその後、キッチンカー を見学してくれて、キッチンカーの作りやショーケースのケーキを見ては『わぁー!可愛い』『コンパクトなのに清潔感がある』など感想を寄せて下さいました。

百聞に一見はしかずとはこれか!と思いました。

キッチンカーはもう、イベントだけのものではない。
スーパーのところにいる出店だけじゃない。
動くちいさなお店としても充分いけるんです。

技術がそうすることを可能にしているから。
『キッチンカーに住みたい』って言ってくれた子よ。
辛いことがあったのか?笑とってもうれしいけど。

いつだって技術が常識を変える。
スマホかできて、SNSでお店の発信ができるようになり、チラシという紙媒体に頼る常識は変わったし、
カーナビに載らずともお店の地図も、Googleさんが示してくれる。

体験から自分を探る大切さ

大変じゃない仕事は、ありません。だけど、あなたが大切にしたいことは一体なんなのかも、実はあまり解っていない場合があると思います。

やりたいことが見つからない、
わからないという学生さんは多いです。
でももう、18歳で成人となる世の中に変わっていく。
いろんな体験をして見てほしいなと思います。
色んな景色を見てみてほしいとも思います。
学生のうちに。
よく見て、やってみて、やった上で、
あなたの心に残るものはなんだったのか。
必ず発見がそこにあるはず。良いものも悪いものも、
むしろ悪い場合でも、悪いものを見つけられることができたことすら良い発見になる。


それをちゃんと覚えていてほしい。書きとめてほしい。文化祭も体育祭もいつもの授業も本気でやってみたら、また少し見え方が違うのかもしれません。
積み重ねたら、またそれとも違うかもしれない。

いつも当たり前にあったものが無くなったとき、
積み重ねてきた学びが溢れ出てきます。震災の後のときのわたしはまさにそれでした。

裏側を見せるか、見せないか

私に学歴は皆無で、まさに18歳の高校卒業から社会に出ました。夢のあるお菓子屋さんの裏側を見せるとはなんてことを!とおっしゃる人もいるけど、

夢ばっかり抱えて、社会に出て玉砕となった私としては、

やり方は沢山あることや、1番じゃなくてもいい、
それでも夢は叶えていけるものだと伝えられたら良いなと思ったんです。

瞳のキラキラした生徒さんたちに、若いエネルギーをいただいた気持ちでした。笑


困難があっても、悲しくて辛いことがあっても、
やり方はきっとある!
本当にやりたいなら、プランAだけでなく、BもCもつくろう!

お菓子に悲しい気持ちや悔しさを吹き込ませたくない私は、
いつのまにかいつも明るい人と言われます。
でもその方が、私も良いと思っているんです。
そういう人がつくるお菓子の方が、なんか、
美味しそうだから。笑

なりたいように、きっとなれる。
きっと私なんてすぐ超えていくんだろうなぁ、
負けませんーーーーー!!!

次は中学生さんへの講和をする事になりました。
本当にありがとうございました。
先生方もお世話になりました。
キッチンカーもちょっと緊張しました。こんなことがあるんですね。

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