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私がエシカルなものつくりをしている理由

いまわたしは一度世に出て手放された物に新しい価値をつけるものづくりをしています。何故一から生地や糸を作って製品を作らないのかを今日お話ししようと思います。

私にいい意味でも影響を与えてくれたのは以前の勤務先でした。アパレル企業の企画デザイナーとして働き、そこで実際に現場を見て経験したことが考えるきっかけになりました。


当時の現場では1型の発注が何千枚あり、わたしにとってはとても大きな数字でした。その商品が100%消費していたことは一度もみたことがありませんでした。


そしてシーズンが終わればファミリーセールにひきりなしに並べられているお洋服たち。そのお洋服をデザインしたのは私。私はその会場の姿を見ると胸がいっぱいになるので見ることが苦痛でした。この大量の服が今回売れなかったら次はどこにいくんだろう(一生懸命作ってくれている工場さんたちの顔が頭に浮かぶ)、、、

まだ残っているのにまたお洋服を作る、、、私は何のために服を作っているんだろう。(企業は規模も大きいし服をどんどん作っていかないといけないこともよくわかる)


色々なタイミングもあり私は3年でアパレル企業をやめました。


さあこれからどうしよう。

服は作りたいし夢だった自分のブランドも作りたい、けど一から生地を作ったりするのは今私のやりたいものつくりではないな。


改めてファッションと向き合い、ひたすらに日本の経済を調べていました。色々なことを調べるうちに環境について深く考えるようになりました


私たちは小さい頃からリサイクルや地球温暖化について小学校で学ぶ機会があった歳です。(現26歳)その頃から当たり前のように目にできていた言葉だったけれども今になって不安を感じています。

大量のもので溢れている。この豊かさは本当の豊かさではない。

ミニマリストというワードも出てきている中でこれ以上に一から新しい物を作る必要はないと感じ、

今在るものに新しい価値をつけるものつくりをしようと思いました。

”アップサイクリング” 

その言葉を借りて私はものつくりをしています。

アップサイクリング:アップサイクリングは、創造的再利用とも呼ばれ副産物、廃棄物、役に立たない、または不要な製品を、より良い品質と環境価値の新しい材料または製品に変換するプロセスである。


一度世に出て手放された古着や、回収した服。その子たちを違う形に、新しい価値をつけて販売しています。



ブランド名はラブイットワンスモア

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”LOVE it ONCE MORE” “もう一度愛そう”

”LOVE family ONCE MORE” “もう一度家族を愛そう”
”LOVE myself ONCE MORE” “もう一度自分自身を愛そう”
”LOVE My clothes ONCE MORE” “もう一度服を愛そう”

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いろんな思いを込めて。大好きな”LOVE”も入れて。

ラブイットワンスモアが リメイドやアップサイクリングという言葉の代わりにいつか使われるようになるといいなぁ。と密かに願いつつ、、、。

明日からまた一着一着向き合いながら新しいデザインを作っていきます。

               maro kuratani




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