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「デジタルネイチャー小説」とか。

あたらしい小説について、あれこれ考えている。

①タイトル案:キャメル

なんか茶色い板、戸板よのうなものが浜辺で海水に洗われている。そういう不穏な雰囲気(どこか、映画「沈黙」ぽい)と、希望とが拮抗きっこうしている。茶色い色、というところと、水にたゆたっているイメージから、何となく「キャメル」という単語が出てきた。ただし、キャメルがどうなるのかは、かけらも展望がわからない。

②時代、場所、テーマ、小説のウリ

現代の、架空のヴァーチャル空間。テーマ。なんだろう? わからない。小説のウリ。う~ん、わからん。

③主要キャラクター(3名)とサブプロット

  1. 名前、性別、年齢

  2. 各キャラクターに言わせたいこと、思わせたいこと。サブプロット

④起承転結。起承転のそれぞれの最後には、山場がくる。

とかなんとか。わかるか! いや、ちがう。なんか、違う。じゃあ、前回どうやって小説を書いたのか? 覚えていない。どうしてだろう?

・・・・・・前回は、何となく断片がボチボチ書きあがっていって、それを集めて、何となく世界観というか、小説の「場」みたいなものが立ち上がって、そこでの出来事を僕が観察して書く、みたいな感じだった。

だから、上記①~④のような要素を最初から固めて書くやり方はしたことがない。

出来上がった小説をリバースエンジニアリングしてみると、①~④の要素から成り立っているのは確かにその通りなんだと思う。しかし、まず設定を考えるというのが、どうしてもできない。

じゃあ、どうすればいいんだろう?

とか逡巡しているときに、落合陽一のnoteをふと読んでしまった。彼の仕事量たるや、すごい!

で、彼の発言とか、本のなかで、「華厳」という言葉にしばしば出会う。華厳的世界観、とか。デジタルと自然のせめぎ合い。コンピューティングと侘び寂び。

そういう「せめぎあい」を絵画やインスタレーション作品で鑑賞するのが僕はとてもすきだ。で、文字で書くとどうなるんだろう? と野望を抱きもする。それはたぶん、旧来の小説のつくり方とは違うルートを取るような気がする。

「デジタルネイチャー小説」。可能か? 僕に?

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