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〈デジタルネイチャー〉な小説を考える。
〈書いて叶える〉3日目。
GW最終日。夕方から気温が下がってきた。半袖だと肌寒い。
風が緑色の楓の木を揺らしている。
僕は、新しい小説のことを考えている。
〈デジタルネイチャー〉的な眼で、じぶんの小説世界を観てみよう。
〈デジタルネイチャー〉的には、そこで何が起こっているか?
そういうことを記述しようと思うのだが、果たして僕に、できるだろうか?
何かの惨事、途中で折れた高速道路、止まった車の列。
墜落した飛行機。
燃えている家々。
デジタルネイチャー的にはフォトンの急激な動き。
〈板〉が海水に浸されていた。岩場には波がぶつかっていた。
広い場所。赤毛で碧眼の若い男が現れた。
ありきたりな共有イメージではないものを出現させていく。
雨の音、森の危機/ 森の木々。
デジタルによる森の補完。
統計的分布の内側に落ちないものを創る。
人間も機械も、エントロピーの増大を阻む。エントロピーを低下させる。
こういうディストピア的なフレームで切り出された風景は、誰の眼から視られ、どんな意味と文脈を生むのだろう? それを、僕がこれから考えなければならない。
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