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美味しい料理の秘訣とは!? 食のエッセイ本

体を壊してから、初めて立ち止まり、自身の食べてきたものを振りかえってみたことがあった。

子どもの頃からひとりで惣菜やお弁当を食べて育ち、大人になってからも、ほぼ居酒屋やコンビニで軽くご飯を食べてきた。

食べたもので人は作られる。


私はそれからというもの図書館で片っ端から料理研究家の本を借りて読み、料理に挑戦するようになった。結婚して子どもができてからは、自分のようにはなってほしくないという思いから、食育インストラクターの資格を取った。

さらに夫や母や健康診断で糖の数値やコレステロール値が悪いと、それ専門の本を片っ端から読んでは勉強し、体調改善に勤めるべく、料理を作ってきた。

子どもが好き嫌いが多いので、食卓では「これは○○に良いから、食べて」など、いつしか「知識で食べる」ようになり、美味しさや楽しさはなくなってしまったことに気がついた。

服部みれい「好きに食べたい」(毎日新聞出版)は、手のこんでいない普通のものでも、市販のものでも「なぜだかわからないけど、美味しい」といったものがある。その美味しさやは何か?ということをテーマに、食について、あらゆる角度から書かれたものだ。

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ここにも書かれていたが、「無心で一気に作る料理は、なぜか美味しくなる」ということを、最近私も感じるようになった。

この無心でというのがポイントのような気がする。

美味しいと思われたい、いわれたいと、肩に力が入るほど、なぜか美味しくならない。

私はいま、インスタでワーママや日々の食事作りがしんどい人に向けた料理を紹介しているが(https://www.instagram.com/ami3o3/)、これを作っているときも、無心で一気に作っているせいか、子どもから「これ美味しい」と言われる確率が、かなり高い。

手をかけて作る、調味料にこだわる…など、美味しく作る方法はいろいろあるけれど、個人的には無心で一気に作ることが美味しさの秘訣なのかもしれないと思っている。

あとは、食べる場の雰囲気や空腹感も関係あるだろう。


私は東京人なので、自分の畑は持っていないし、畑仕事をしたことがないけれど、いつか畑で自分の食べるものを作ってみたい。

土に触れるだけでも、心身が養成される気がする。


さて、今日は何を作ろうか。友人が栗拾いに行き、たくさんの栗をいただいたので、栗ご飯にするか。

栄養学も大切だけど、やっぱり笑顔で楽しく感謝していただきたいものである。