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サクッとおいしく楽しく読めちゃう小説の書き方講座

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このような種類の本は、ふだんめったに読むことはないのですが、先日、児童文学を書きたいなぁと思って、書いていたのです。

そのとき、女優の鈴木保奈美さんが「この方は私と似ている気がする。面白い」と言って、この本を雑誌で紹介していたので、読んでみることにしました。

「マナーはいらない 小説の書き方講座」三浦しおん(集英社)

どれどれ、参考に読んでみようかな…と、なんとなく手にとって読み始めたのですが、一般的によくある「小説の書き方本」よりも、何万倍も分かりやすく、サラッと読めてビックリ。

特筆すべきは、レストラン風の構成になっているところです。1皿目、2皿目…と、構想、描写、推敲などを料理に仕立てて、細かく解説されているのが面白い。

スープ、肉料理、デザートにコーヒー、食後酒にお口直しまで、分かりやすく分類されていて、三浦しおんさんらしい構成だなと。コバルト短編小説新人賞の審査員もされているので、「誤字脱字が多い人がたくさんいて残念」とか、「一人称なのか二人称なのか、わからない。この場合は…」と、実際の具体例を挙げながら、おもしろおかしく解説されています。

文章があまりにラフすぎて、途中で友達と話しているような感覚におちいりましたが(笑)、最後は「さすがだわ~」と、思わせてくれるところが、当たり前だけど、プロだなぁと思いました(三浦さん、すみません)。

一度、小説を書いてみたいなぁと、気楽に思っている人でも楽しく読めるので、手にとってみてはいかがでしょう。

少し厚みがあり、小説の書き方講座なんて大変なテーマであるにも関わらず、サクッと読ませてしまう文章は三浦さんならでは。

おかげで、私も参考にしながら児童文学を書きあげることができました。興味がある方は、迷わず読むことをおすすめします。



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