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クラフトビールの「夢」と「そろばん」 第35話

2023年 10月 24日(火) 

ブルワリーのある三鷹市は畑がいっぱいあって
都市農業のメッカなんです。
収穫の秋、真っ只中! 直売所にギンナンも出始めました。
あ、三鷹ってギンナンの産地としても知られているんです。

あまり知られていないけど、ホップも栽培していて
僕たちも援農に参加しています。

何が言いたいかというと、
三鷹産の採れたてホップを使った「三鷹IPA〜Harvest Brew2023」の
ボトルビールの販売が始まりましたよ〜とお伝えしたくて🍻
フレッシュホップの青々とした爽やかな香りと落ち着いた風味を
秋の夜長、どうぞお楽しみください。

香り高いだけでなく、形状もいとおしいホップ
「三鷹IPA〜Harvest Brew2023」 秋の贈り物にも◎


2010年、独立
ビールラベルをデザインして
飲み手から、こちら側に立った


僕は、2007年12月、国分寺のガンブリ(BEER CAFE  ガンブリヌス)で
「箕面ビール」のW - IPAに出会い、クラフトビールにハマった。

時代をもっとさかのぼり、歴史をのぞいてみると、
1994年4月に酒税法が変わり、ビールの製造免許に必要な醸造量が
大幅に引き下げられたのが日本のクラフトビールの起点。
第一次ブームの始まりです。
1995年は「地ビール元年」と呼ばれているそうです。
なんといっても年間2000kℓが60kℓになったのだから、
お金があったら造ってみようとなりますよね。
そうして、日本全国の観光地に小さなブルワリーが誕生していくのでした。
この頃の呼び方はまだ「地ビール」です。
冒頭に触れた「箕面ビール」は1997年5月に醸造スタート。

この時代、全国のあちこちでビール造りが始まり、
成功したり失敗したり、新規参入、撤退、廃業などなど、
ジェットコースター並みに展開していったのがこの業界。
「箕面ビール」は超成功したブルワリーと言えるでしょう。

僕は、ガンブリで飲みはじめて、飲み続け、
ガンブリだけでなく都内のあちこちで飲み続け、
顔馴染みも増えて、どの店でも知った顔が飲んでいて
「あー、どーも」って感じになってった。

飲み続けて3年たった頃、
それまでの仕事を整理して、デザイナーとして独立しました。
独立してはじめてデザインしたのが、
「いわて蔵ビール」の限定ビールのラベルだったのです。

飲む人から、ビール造りの一端に身を置いた瞬間、
今振り返ると、分岐点だったといえます。

+++

さて、今年2023年に新しく開店・醸造を開始したブルワリー
どのくらいあると思いますか?
まだ10月なのですが、なんと100軒以上! 

もはや昔のようにブルワリーをまわり切れないし、
お店で飲める種類も多くて、全ブルワリーのビール、飲めない。
夢のような時代になったけれど
追いかけても追いかけてもすべてにタッチできないのは
少しもどかしいかも。

(続く)


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