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【マンガ業界Newsまとめ】ComicVket3開幕!フーモアのwebtoon好調に見る転換点 など|2/19-90

マンガ業界ニュースの週1まとめです。動きの早いマンガ業界・Webtoon界隈のニュースを出来る限り一か所に集め、業界の方が短時間で情報を得られることを目指しています。

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300以上のサークルが集結!2月23日よりメタバース上で開催する最大級の同人誌即売会『ComicVket 3』最新情報を公開!

VRChatなどで使用できるアバターなどを販売するVR即売会ヴァーチャルマーケットのコミック版、ComickVketの第3回が2月23日より開始します。第1回は2020年3月秋葉原の中央通り模した会場で開催され、私もIFというアバターで取材させていただきました。

今回は3回目ということで、本家同様豪華なVR会場になっており、ブースイメージの通り、様々なサークルがスペース出店しVR上で同人誌を公開、試し読みや購入などが出来るようになっています。

企業出店も凸版印刷などが毎年協賛参加し、VR空間内で声優イベントを実施するなどしています。いわゆる同人誌即売会のVR版として着々と進化していっていますね。


フーモアのwebtoonが売れた理由

フーモア社のnote、とても大上段なタイトルですが、冒頭を見るとそれもうなずけるものでした。近々発表の6作品が「LINEマンガ」「ピッコマ」それぞれで、ランキング1位に絡んだということ。そして、その述懐が続く記事です。

ここからいくつかあるのですが、まず「Webtoonスタジオにとっての成功の定義」が少しずつできてきているかなということ。

ウェブトゥーンにとって、「ヒットした」とか「成功した」というのはどのような状態か?ということですが、これについては現在の日本では、LINEマンガ又はピッコマで、「総合ランキング1位」が滑り出しとしては最上。または「〇〇ランキング1位」新着やジャンルで1位と言うことですね。この辺りが一つの指標となり、各社がこれをリリースしたり発信したりするようになりました。

そのうえで、この水準に複数作品が登場するようになった企業から、ここで得た知見をもって、新作に落とし込んでいくスパイラルがまた機能し始めると思います。このnote中でも、Webtoon制作における「プロット」や「絵柄のトレンド」などについて、検証がなされています。

この蓄積は、恐らく周辺各社はもちろん、なにより制作しているスタジオの中で血肉となっていくでしょう。

そして、次のステップが、いわゆる社会的・世界的ヒットがWebtoonで生まれることですね。

これについては、日本の漫画における社会的ヒットが起きたものは、その作品が伸びていく過程の中で、途中から圧倒的に「紙の単行本が爆売れする」という公式があり、Webtoonはほぼ間違いなくこれに当てはまらないであろうと想像されます。

現在の日本漫画市場において、紙とデジタルのコミックは、デジタルのほうが市場が大きくなって久しいですが、社会的大ヒットコンテンツは、いわゆる「漫画読み」ではなく、あまねく国民が漫画を買い始めるため、圧倒的に紙の売上のほうが大きくなります。日本においての大ヒットは、その層がお金を払う状態になって、初めて到達したといえます。

そう考えると、「Webtoonの大ヒット」とは、いったいどういう状態なのか?このあたりが見えてくるのに、また数年と言うところでしょうか。

いずれにせよ、自社発信のnoteではありますが、Webtoonブームのひとつのマイルストンと言える発信であったのではないかなと思います。


国内News

休載を発表していた「月刊少年マガジンR」の次の動きということで、新たな媒体名「月マガ基地」ということで再始動です。枠組みとしては、月刊マガジンRからの連載移籍のほか、新連載も開始とのこと。

また、はてな社も本件でViewer提供をプレスリリースしています。今回の「月マガ基地」では、媒体としてのトップページを作りつつ、ComicDays側に作品を置き、「&SoFa」「モーニング・ツー」同様に、そのデータを各媒体のページから読むことが出来るという仕組みですね。


ピッコマの2022年のハート(読後に読者が作品に対して贈るもの)の累計が50億を超えたとのこと。マンガ部門では『静かなるドン』SMATOONでは『継母だけど娘が可愛すぎる』がトップだったとのこと。しかし、50億ってまたすごいですね。


集英社で「デジモン漫画大賞」が開始。東映アニメーション、バンダイの他、集英社側の主体になる編集部としては「Vジャンプ編集部」が入っています。アニメ、ゲーム展開が期待される作品を育んでいく枠組みとなっていきそうですね。


アーニャは良いですよねぇ。良いキャラです。


Pixivと日販のコラボのWebマンガ総選挙が本選開始ですね。毎年行われている取組で、今年は特別編と言うことで過去10年の作品の中からノミネート作が選ばれ50作品が確定、これから本選に入るようです。


これは面白いムーブですよね。知人が、たまたま自分の大好きな作品の聖地に引っ越したのち、しばらくは楽しんだようなのですが、自分の楽しみだけだと数か月で飽きてしまったそうです。

一方で、住みながら何かをするということが実現できると良いようで、別の知人は『咲-saki-』の聖地のひとつ、奈良県吉野の旅館で仲居として働くことで、巡礼してきたお客様と交流を持ち、幸せな時間を過せたなんて話も聞いたことがあります。


この「ちるふぃるむ」のリミテッドアニメ感もYoutube的な進化の結果が面白いのですが、記事では「漫画動画が早くも1周回ったブームに?」という見出しもあり、それはまた随分早い1周りであるなと思う所です。やはりジャンルの確立はスパイラルですなぁ。


豊島区長の高野之夫氏が2月9日に亡くなられました。前日の2月8日に豊島区議会にて引退宣言をされた翌日と言うことで、関係者どよめいておりました。

元々池袋で古本屋を営んでいた前歴から、豊島区の文化振興政策を推し進め、トキワ荘ミュージアムの立上や、池袋を中心としたマンガ・アニメ・アートカルチャーといった事業を推し進めてらした方でした。

立上げから委員をしてますIMARTも、この豊島区の文化振興施策の一環から始まっておりまして、私自身も池袋が地元と言うこともあり、惜しい方を亡くしたと偲んでおります。

ちょうど、「漫画全巻ドットコム」のTORICO社も、この「トキワ荘通り」にある店舗「ふるいちトキワ荘通り店」において、限定特典付きセット販売など企画していました。こうしたものが私企業単体の活動ではなく地域に根付く形は行政主導では珍しく、豊島区らしい取組になっていると思います。


今週のWebtoon新規参入・新たな動き

SBクリエイティブ系の、ツルギブックス社がWebtoon参入ですね。「ツギクル」というレーベルになるんでしょうか。
同作にちょっと色々と経緯があったようですが、シーモアのコメントを見るとファンも多いようで、Webtoon化による連載再開で、作品として改めて羽ばたけると良いですね。


現在、『タワマン・リベンジ~最下層からのヤり上がり~』が好調な白泉社のWebtoonですが、こちらは少女漫画の老舗白泉社らしい新作と言えましょうか。こう、ヤンアニ側から出るか、少女誌側から出るかという意味では、女性向け寄り作品のようですので、本丸感がありますね。


booklive社では、中国発のWebtoonの日本ローカライズに力を入れていくということでしたが、早速作品展開、記事にもなっているようです。それぞれ絵柄を見ますと、かなりクオリティ高いですね。

今のところ、アプリ「ブックライブfun」の限定展開のようですが、これは他社展開しても相当強そうです。


海外News

台湾リアルイベントも良い形ですね。50万というと現状のコミケよりも大きいですもんね。そして、蔡総統はホントにエンタメお好きですね。アゲです。


なんとなくですが、CoolJapanな動きに比べると、強そうで頼もしそうですよね。何でしょうねこの迫力は、どういうところが違うのか。


記事には無いですが、積極的に動いた結果のこうした評価と言うか海外の取組なのであろうなと思います。


このあたり、韓国で実際に作品を作ってる人たちは、ディズニーやアベンジャーズ的キャラや作品作りと、今のWebtoonとの乖離は十分に理解したうえで、なんとかそこに至ろうとしている努力工夫のあとが見えます。

これまでの日本やアメリカのコンテンツの大ヒットに、ゲームやリアルタレントが成長過程に絡んでは来ませんでしたので、そこは意識して試行錯誤が進んでいるのだろうなとは思います。


とはいえ、作家を取り巻く環境は、働く環境や収入面でのトラブルなど、色々なことが起きているようです。


AIイラスト・画像生成関連

今週AI関連で話題になったのはこちらで、ガワとなるモデル画像を確定したのちに、棒人間でキャラのポーズを確定できるというものですね。まだ合わせ技が必要なようですが、2つ目の記事の後半が詳しいです。


AI作画で話題のマンガ『サイバーパンク桃太郎』、3月9日より新潮社バンチコミックスで単行本化ですね。電子書籍版には制作工程の書き下ろしもあるとか。


漫画家のダヴィンチ恐山さんが、最近提供開始したマイクロソフトのBing AIチャットから、様々な創作アイディアのもとになりそうなものを引っ張り出したものです。質問から面白いですが、AIの答えもなかなか面白いです。AIチャットも、良き答えには良き問いが必要なんだろうなと思わされるものでした。


歌でもAI、やっぱりありなんですね。


日本の現状から、取り締まる方法は無さそうなことと、それに伴う著作権の将来の見通し。

こちらは、米国の集団訴訟事例から、ライターの新さんが携わるゲーム業界でのAI活用に関する展望まで。


生成された画像や著作物の悪用について、技術的に制限をかける仕組みも研究され始めていますね。


記事のみ紹介

その、好調スターツ出版のリリース↓


告知関連

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現在私は、マンガ編集部やWebtoonスタジオが自社で作品の販売をできるWeb雑誌の仕組み、「コミチ+」の営業をしています。

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