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【マンガ業界Newsまとめ】 「HykeComic」新作25全100作品を擁してスタート!など|6/26-057

マンガ業界ニュースの週1まとめです。動きの早いマンガ業界・Webtoon界隈のニュースを出来る限り一か所に集め、短時間で情報を得られることを目指しています。

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縦読みフルカラーコミックアプリ「HykeComic」正式サービス開始のお知らせ 国内初リリース作品25タイトルを含む100作品強を掲載

ついに、6月22日にアカツキ社のWebtoonアプリ「HykeComic」がオープンしました。オリジナルから一般公開されているものまで、全部で100作を擁してのスタートです。

スタートの様子など、6/26放送のTBS系サンジャポでも公開されました。

注目したいのが、10作品発表されているオリジナル作品、2作品の先行配信作品です。原作に三木一馬さん率いるストレートエッジ、制作にフーモア社と言った形で、スタート時にオリジナル作品が10作品投入されています。

また、こちらは先行配信作品ということで、コピンジャパン社からの作品も2作品提供されているようです。

昨年8月の立上げ発表時には、複数のパートナー企業が名前を挙げられていましたが、今後そうした企業からの作品も追って発表されていくと思います。

海外を見据えた国産WebtoonプラットフォームのHykeComicのチャレンジに、大きく期待したいところです。


小学館ら3社による新マンガプロジェクト発表会、10組の通過者は小5から40代会社員まで

昨年末から動きが伝えられ続けてきたTOONGATEですが、10組の作品制作参加者も確定し、制作に入っていくようです。

前回のTV番組では、フーモアの井本氏がWebtoonについて語るということで、制作スタジオの姿も確認されていました。今回はプラットフォームのLINEマンガから、新人獲得の座組であるLINEマンガインディーズ担当の小室氏が呼ばれ、もともとバンダイ×小学館の座組だったところに、LINEマンガも入ってくるようですね。PFとして読者接点部分を担うようです。


WEBTOONとは? 日本からヒットは生まれる? WEBTOON有識者に全部聞いてみた!【ウェブトゥーン入門①】

このNewsまとめでも良く記事を引用させていただく、Webtoon Isight Japanの福井美行さんがインタビューを受けられています。「Webtoonに詳しい方」という意味では、一番詳しい方と言えましょう。

コンパクトにまとまった記事ですが、韓国の最新動向を5つのポイントで語っている点は、判り易くて必見です。


「YouTubeアニメ」経験者だからこそ、「ウェブトゥーンに勝算あり」と言える納得のワケ

ともにYoutubeマンガ動画を主戦場として行きながら、最近はWebtoonにも進出している、SORAJIMA,Plottoの2社の両代表インタビューです。

Youtubeマンガ動画とWebtoonを比べ、制作費が近いことや、ユーザー層にも被りがあることなど、新規参入とはいえ武器をもって参入してきている様子がわかる記事になっています。

とはいえ、量産して探っていく型と、良作の少数精鋭型という点で2社のスタイルの違いも見えるなど、上下編で色々なことがわかる記事でした。


今週のWebtoon新規参入

月間1億PVのPlott、WEBTOON事業参入!YouTube・TikTokへも展開するメディアミックスプロジェクトを発表

もともと、求人などの情報でWebtoon参入が噂されており、↑で記事にもなっていたPlott社ですが、このタイミングで、その姿を発表した形です。

Youtube、TikTokといった、これまでの得意領域であるマンガ動画などで掴んでいる莫大なユーザーを、今回のWebtoonと相互流入させる形を狙っているようです。


海外News

先日、フロムソフトウェア社の「エルデンリング」の大ヒットが、親会社であるところのKADOKAWAグループの決算も押し上げているというニュースがありました。

カカオグループは現在そのKADOKAWAグループの株式を8.31%以上保有している筆頭株主で、持分価値的に今回のエルデンリングのヒットは非常に旨味を享受しているということのようです。


文脈としては、以前日本作品の盗用が韓国マンガにあったという話から、更にこれとは別に、今度は韓国作品内で盗用が疑われたというニュースです。

日本でも、盗用やトレパク問題などが一度盛り上がると別件が続いて出てきたりしますよね。そういうことが韓国でも今続いているようです。見たことある風景ですね。


セルシス社が英仏独西の4か国で、クリエイターにデジタルツール使用についてのアンケートを行ったとのこと。

2020年時点で、デジタル機器を現在使用中で68%、使いたいで22%ということで、欧州の多くのクリエイターがデジタル制作に関心を持っているようです。一昔前は「欧州では描くのも読むのもデジタル嫌い」みたいな論調が多かったのですが、やはりここでも時代が動いているようです。


国内News

社長就任後露出が増えている、小学館新社長相賀信宏さんの文化通信ニュースです。有料記事ですぐ読めなくなるのですが、以降については会社というより個人的な経歴的なことや、考え方についての述べられています。


ちょうど先週、あからさまな海賊版NFTが話題になったキャプテン翼ですが、その翌週にあたる今週、『The Sandbox』上で『キャプテン翼Land』がリリースされています。グローバル向けの動きとしては強いということなのでしょうね。


要はとらのあな売上300億円到達とのことです。

内訳をみると、元々大きかった通販事業は164億円(前年比110%)と堅調
特筆すべきは、ファンティア事業が121億円(前年比265%)と爆増。一時期30店舗近く合った店舗をコロナ禍に置いて縮小していったことを、補って余りある成長を見せています。

通販事業も入り口をWebサイトとしていることを考えると、300億円の売り上げのうち285億円、実に95%がデジタルの売上ということで、店舗のイメージの強かったとらのあなは、もうすっかりDXを完了させていると見て良いのではないでしょうか。


独立後の市原さんも元気そうですね。長崎尚志さんの再来なるかという記事です。


これについては強く思うところがありまして、現在の官製ルールにのっとった枠組みで、コンペのような形で事業参加し、参加後も事業者を本気で成功させようと考えているとは到底思えない国のルールを押し付けられる昭和型の座組でやってる限り、こうした取組が上手く行くわけがないですよね!とは前々から思っています。

優秀な人が参加する動機が起きようがなく、こうした予算を欲しい、書類づくりが得意な方々ばかりが集まるのですよね。

やはりここも人が重要で、どんな人に国として投資すれば未来が作れるか、それを見極められるリーダーの人選を行うことと、そうした人をアサインした後に、その人が思う存分力をふるえる場を用意すれば良いだけなんです。たったそれだけのことです。デジタル庁から有意な人材が続々退職する惨状は、本当に目もあてられませんね。それもまったく同じ原因です。

やるべきことは、至極シンプルです。それさえ出来れば、クールジャパンも良い取組になると思います。


記事のみ紹介


告知関連

解説講演「表現規制としての商標法」

講師:平澤卓人さん(知財法学者/福岡大学講師)
日時:2022年7月16日(土)20時から
会場:ZOOMウェビナーにて開催

7/10参院選

7/10は参院選ですね。漫画家で日本漫画家協会理事の赤松健さんもついに出馬です。詳しくは以下応援ページ/Twitterより

また、最近話題になっているインボイス制度についても意見表明されています。



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