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【マンガ業界Newsまとめ】海外向けマンガ配信「MANGA Plus」課金サービス開始・IMART登壇情報公開、鳥嶋和彦氏他 など|10/9-122

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガ業界向けイベントIMARTを運営する筆者が、動きの早いマンガ業界・Webtoon界隈のニュースを出来る限り一か所に集め、多くの方が短時間で1週間分の情報をチェックできることを目指しています。

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少年ジャンプの海外向けマンガ配信「MANGA Plus」が課金サービスをスタート

2019年よりサービス開始している、集英社の海外向けマンガ配信サービス「MANGA Plus by SHUEISHA」ですが、新たに低額有料サービスを開始とのこと。

これまで:全て無料で、第1話と最新話のみ掲載。

新:スタンダードプラン
89作品6000話以上読み放題 1.99ドル/月

新:デラックスプラン
190作品1万5000話以上読み放題 4.99ドル/月

日本の電子書店などでは、数万作品がラインナップされて当たり前の所ではありますが、ジャンプ作品がメジャーどころを抑えながら5ドル弱で190作品読み放題とは破格に思えます。恐らくこれから作品増えるでしょうし。

特に北米圏では紙のコミックが好調ですので、そこに繋げる狙いもあるかと思います。内外で、違う売り方をしていく形が出来ていくイメージがありますね。


リアル書店主導の流通改革続く

紀伊國屋書店 × カルチュア・コンビニエンス・クラブ ×
日本出版販売 書店主導の出版流通改革実現に向けて
「株式会社ブックセラーズ&カンパニー」を設立

以前から伝えられていた、CCC×紀伊國屋×日販の取組で、10/2付で共同出資会社「株式会社ブックセラーズ&カンパニー」がスタートしました。書店と出版社の直仕入れスキーム作りなどを狙いと謡っています。

FC事業と卸事業を統合したCCCと日販GHDの共同事業会社「カルチュア・エクスペリエンス株式会社」が10月1日 始動

同じく10/2付で、前述の取組と同じ、CCCと日販が共同出資する形で、カルチュア・エクスペリエンス株式会社が設立。こちらは、TSUTAYAのFC事業を担いつつ、物流やカンテラなどのシステムまわりもこちらで担うようにも見えます。

電子書籍の流通の裏側で、紙書籍・雑誌などの状況は好転が見えません。その中で、経営状態を維持できているCCCや紀伊國屋などが、大手取次日販と紙書籍の流通の新しい形を模索するという意味で、今年は大きな変化が起きた1年となりそうです。

もう十分に最適化ははかられてきたであろう物流網の問題に対して、より以上のDXやAIなどがいかに有効打を打てるかあたりが今後の焦点でしょうか。


マンガ&アニメ業界カンファレンス
“IMART2023”詳細発表!

*: 筆者の関わるイベントです。ご了承ください。

今年で第4回を迎えるIMART2023ですが、11/24~26の3日間にわたって開催いたします。ここでは、以下が発表になっています。

・基調講演:鳥嶋和彦さん(マンガ)、loundrawさん等(アニメ)
・loundrawさんによるキービジュアル
・協賛企業:小学館、集英社、講談社、フジTV、セルシスなど各社
・全セッション20のうち、12セッションの概要↓

『マンガ原画の保管・保存~美術としての価値』
『デジタル起点のコミック海外展開』
『webtoonスタジオから見えてきた制作の最前線』
『Webtoonの販売戦略~見えてきた成功の形』
『「息の長い推し」を生み出す仕掛け』
『 2・5次元舞台市場のこれから』
『AIを活用した漫画制作とは? 漫画産業におけるAIの現状と今後の可能性を探る』
『マンガ賞の今』
『アニメ業界のクリエイター教育論』
『アニメ業界はいかにしてAIに向き合うのか』
『アニメ・マンガ女性ファンとビジネスの歴史』

残りのセッションや内容の詳細などは、11月上旬に追加発表の予定です。

なお、ご協賛企業・教育機関は思いつく限り私からお声掛けしているのですが、ご興味ある方は私の個人連絡先か、お問合せまでご連絡ください。

そして繰り返しますが基調講演は、マシリトこと鳥嶋和彦さんです!

既にご協賛いただいている企業所属の方は、無料で配信や基調講演などをご覧いただけます。個人で配信視聴できるチケットはPeatixより。


国内News

紙コミックの書店別ランキングなどで名高いオリコンが、電子コミックの実態調査を発表しています。

課金有無:「無料利用」が61.5% 半数以上は課金せず利用
     「有料利用」は10代が6.2%の一方、50代は50.5%と最多
課金きっかけ:1位は「試し読みで続きが気になったとき(74.8%)」
利用頻度:「ほぼ毎日」が44.9%と最多
50代以上の半数が「ほぼ毎日」利用 年代があがるにつれて頻度高い傾向に
閲覧方法:「アプリ」でマンガを読む人が71.6%と最多
好みの読み方:横読み派48.9%、WEBTOON(縦読み)派11.3%、こだわりなし31.3%

プレスリリースより:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000439.000034467.html
プレスリリースより:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000438.000034467.html

課金有無で、無料利用が6割と言うのは興味深いですね。恐らく、チャージ無料などのサービスなどで読んで、そこからアプリ内で課金する人が4割、残りの中のかなりの人は別サイトで単行本を買うなどしてそうです。

そして、顧客満足度は僅差ですが、出版社アプリ「ゼブラック」が健闘し、トップがともに集英社のアプリになっていますね。なるほど。


オリジナル作品強化中のBookliveのライブコミックスより、新たなBLレーベル「COMICアスティル」スタートとのこと。BL新レーベルが続きますね。


マンガBANGを運営するAmazia社が、少年画報社のマンガDXを運営などする広告PF運営企業Skyfall社と資本業務提携です。


ステキコミックもマンガ投稿可能なインディーズを開始とのこと。


ちょっと、静ドンの再ヒット映像化に近い雰囲気ですね。


マンション入居者向けなど、B2B2Cの法人向けで活路を開いたのですね。


先日「ちゃお」のコラボで話題となったマツケンですが、今度は異世界転生ですね。作品見たいですね。


垢ぬけた感じの取組で、期待したいところですね。


BOOTHのR-18商品でPaypal決済停止。海外向けの取引等では痛いところですね。海外勢がこの分野でPixivに期待するところは、影響大きそうですね。


キャラビズ海外輸出に強い、Minto水野代表の記事です。海外へのIP輸出は海外拠点が重要と言う示唆です。ホントですね。


今週のWebtoon新規参入・新たな動き

プリキュアのWebtoonが開始しました。アニメ-プリキュア公式サイト上で連載する形のようです。ベタベタWebtoonというよりは、アニメーターさんたちが試行錯誤して作ったWebtoonという感じがしますね。塗りとか表現とか。


ソラジマが今回はデッド(私募債)での資金調達をりそな銀行から2億円おこなったとのこと。じっくり戦う準備といったところでしょうか。


Contents Lab. Blue TOKYOのリリースで、日本ではピッコマで連載開始する作品ですが、韓国・アメリカ・日本・タイにて40話同時配信および週2話更新に入るとのことで、「前例のない挑戦」と謡っています。


ブシロードクリエイティブのWebtoon『秘密の”推し”ごと』ですが、K-POPの連来とのことで、リアル店舗でポストカード配布を行うとのこと。


海外News

タイトル和訳:Toonsutra はインドでウェブトゥーンやコミックを提供する新しいアプリです

ToonstraというWebtoonアプリがインドでスタート、ヒンディー語、タミル語、テルグ語、英語とインド内で流通する多言語で展開。後にベンガル語他更に4つほど言語が追加するとのこと。お国柄ですね。

2本目の記事によるとソニー・イノベーション・ファンドも運営会社に投資しているようですが、日本のコンテンツはあまり入ってないようですね。


時たま急に変わったところのレポートを唐突に出すJETROですが、今回は南アを起点にアフリカの日本コンテンツのレポートです。フィギュアの正規版権商品が2017年以来右肩上がりで伸びており、南アの企業がアフリカ全土の正規ライセンシーとなり展開してるとのこと。


台湾KADOKAWAと台湾の独立行政法人文化內容策進院が映像化共同投資及び製作に関する基本合意書(MOU)を締結したとのこと。KADOKAWAが台湾で立ち上げた小説投稿サイト「KadoKado角角者」を起点に、映像化に取り組むようです。


タイトル和訳:大ヒットしたらビル進呈?映像化ウェブトゥーン・ウェブ小説収益どれくらいになるか[ウェブトゥーン企画]②

韓国Webtoon作品の映像化によるヒットが続き「ヒットしたらビル進呈」というような言葉が現場では出るとのこと。映像化により、「マスクガール」で4倍「ムービング」で8~12倍の売上となったとのこと。


タイトル和訳:ソロレベリング Kドラマの適応と新しいウェブトゥーンのスピンオフシリーズが制作中

若干ゴシップっぽい書き方なのですが、来年早々にアニメが開始する『俺レベ』の、韓国ドラマ化が進行中と言うスクープとのこと。


タイトル和訳:ウェブトゥーンのカラーリスト、稼ぎやすいクリエイティブな職業

インドネシアの美人さんが、Webtoon着色の仕事をしてますというだけのインタビューで、動画はインドネシア語でさっぱりわからないのですが、雰囲気はわかります。なるほど、こういう仕事の仕方もありですねぇ。タイトルに「稼ぎやすい」ありまして、クリスタと汎用タブレットでサクサク仕事しているのが印象的です。


タイトル和訳:満月、漫画『気になってる人が男じゃなかった』の買い付けを発表

フランスの出版社Mangetsu社が、2024年1月に出版する『気になってる人が男じゃなかった』仏語出版権を買い付けたようですね。先日「次くる」で大賞を取ったばかりの1巻ですからね、早いですね。


タイトル和訳:ウェブ漫画読者を夢中にさせる「コイン」: 「お金を払っている気がしない」

アプリのコイン制に問題があるというフランスの記事です。この辺り、フランスは海外サービスをバッサリ行くので、こういう議論があると色々後に営業がありそうです。


タイトル和訳:トレヴィーゾ コミック フェスティバルの 2023 年ボスカラト賞受賞者

イタリアの漫画賞なんですけども、イタリア内国マンガも結構あるんだなと。ただ、単行本が1冊30ユーロを超えてたりして、なかなかですね。


タイトル和訳:MCU または DCU について心配ですか? この昔ながらのコミックの映画化はあなたにぴったりかもしれません

日本でも旧作マンガ原作の映像化が続きますが、アメコミでもそういうのがあるようですね。問題無いよという論調です。


タイトル和訳:『ピーナッツ』: スヌーピーには長年のファンが思っているよりも多くの兄弟がいた

たまに、波平の兄弟とか、のび太のいとこが話題になったりしますが、スヌーピーにもそういうキャラがいるんですね。ちょっと見たことが無いマーブルがいたりして新鮮です。


タイトル和訳:先住民族の漫画とグラフィック ノベル

日本だとさしずめ『ゴールデンカムイ』とか『シュマリ』とかにあたりそうですね。内容はエンタメと言うより研究寄りのようで、真面目そうです。


AI・画像生成関連

どんどん実用に近づいていく生成AIですが、再現性が高まりそうですね。

こちらもそうですが、欲しい絵をビシっと出してくれるニーズは強まりそうですね。


マイクロソフトのBingチャットで、ダリ3の映像出力が出来るようになったようです。ちょうどついさっきの飲み会で聞いたのですが、ダリが生成する画像は商業利用が禁止されてるそうですのでご注意を。


今週話題になった記事で、みんな見覚えのあるこの突っ込みどころ満載のWeb広告画像、成果が出たそうなんですが、男性はともかく女性の入会者が増えるという心理はなんなのでしょうね。データ見たいなぁ。


本のレコメンドとAIって、相性良さそうですよね。


余計なお世話だと思いつつも、多分現代人のほとんどは孫さん程考え事をする人は少ないんだろうなと思ったりはします。


タイトルの問いを見て興味を持ったのですが、割と哲学的な議論でした。でも人間の原初の欲求から絵を描くことを捉えていて面白いです。


AIとはなにか?と抽象的に考えるには面白い記事でした。


今週のセール・キャンペーン・新人賞

これちょっと、ユニークな施策ですね。

サムソンとピッコマの韓国タッグキャンペーン


記事のみ紹介


告知関連

インプレス社が『電子書籍ビジネス調査報告書2023』のWebtoonパートの執筆を担当させていただきました。

本書発刊にあたり、私からの紹介で本書を著者割引10%で販売できます。本noteご覧の皆様にはコードをお送りいたしますので、私の連絡先をご存じの方はご連絡ください。または、こちらの私の個人会社問合せフォームか、Twitter(X)のDMも解放しましたので、ご都合の良い方法でご連絡ください。

購入時に送付先など入力していただくことになりますので、私へのお問合せの際は匿名でも構いません。クローズでメッセージさえいただければOKです。主に法人向けの高価な本とはなりますが、よろしくお願いいたします。

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主に週末に週1更新ペースで書いています。たまに別途特集を書きます。マガジンTwitterのフォロー、よろしくお願いします!

現在私は、マンガ編集部やWebtoonスタジオが自社で作品の販売をできるWeb雑誌の仕組み、「コミチ+」の営業をしています。

コミチ+は、ヤングアニマルWeb、ヤンチャンWeb、ビッコミの他、来年に向けても大手出版社やWebtoonSTUDIOなどの大型受注を複数控えておりまして、絶賛エンジニア、Webディレクター(運用担当・データアナリスト等)などを募集中です。サービスがどんどん大きく広がっていく、これから滅茶苦茶楽しくなっていくタイミングです。詳細以下より。

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菊池健
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