見出し画像

「日本が戦わなければ欧米による植民地支配の時代が続いた」のか?

日本が戦ったから
欧米による植民地支配の時代が
終わったという歴史観を持つ人は
多いと思います。

この歴史観は
日本人の愛国者のヒロイズムを
心地よく満たしてくれるので
多くの人から共感されているようです。

ところで、
「フィリピン独立法」をご存知でしょうか?

これは、1934年に
アメリカで成立した法律でして
10年後のフィリピン独立を約束した法律です。

つまり、
日本が東南アジアに侵攻してくる何年も前に
アメリカ議会はフィリピンの独立を認める
「フィリピン独立法」を成立させており、

フィリピン人による独立準備政府が
独立に向けて準備を進めている途中で
日本軍がフィリピンに侵攻して来たのです。

なので、
少なくともフィリピンに関しては
日本はむしろ独立の邪魔をしたというのが
歴史的な事実だったと言えます。

この「フィリピン独立法」の存在は
日本の愛国者界隈では都合の悪い存在らしく、
ほとんど知られていないようです。


たまたま「植民地時代の終焉期」と重なった戦争だった


ここから先は

1,188字

¥ 504

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

最後までお読みくださって本当にありがとうございました。