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せいかく




わたしは25歳、フリーターです。


約1年半前まではフルタイムで仕事をしていました。


その時のわたしはフルタイムで働くことをどこか
“当たり前”と思っていたように感じます。



両親は私が幼少期から兄と私を育ててくれながら、
ずっと共働きで頑張ってくれていました。



そのおかげで4年制の大学を卒業出来たので、
私自身尊敬している人は?と聞かれれば、真っ先に両親と答えます。


それもあってか、両親のように同じ会社に長く勤めることが自然だと思って大学にも入った気がします。


特に大学受験をする際ももちろん勉強は好きではないですし、

大学名よりも4年制を出ることに重きを置いていたので、4年間はただ目の前にあるものだけをこなす日々でした。


もちろん自分から何かを生み出せる人間だとは思ってもないですし、

卒業後何をしたいかなんて何も考えていませんでした。


大学卒業後1ヶ月ニートをし、
それから運良くアルバイトで拾ってもらい不動産会社の事務職を始めました。


社員登用があったので2ヶ月後には社員となりましたが、2年ほどで辞めました。


楽しかったですし、色んなことを学べたのですが、しょーもなと思う事が多すぎて辞めました。



その後仕事をすぐに探し始めましたが、1ヶ月で辞めました。






今まで仕事をしてきて、

「mちゃんは真面目すぎるからもっと適当でいいよ〜」とか

「気を遣いすぎだから気にしないで〜」とか「いつも笑顔で悩みがなさそうだよね〜」と

言われることが多かったです。



けれど、いつからかその言葉を言われる度に笑顔を作れなくなっていきました。



「わたし何も出来てないですよ?」


わたしはずっとLv.1。

けれど求められているものが常にLv.10000000000くらいに感じてしまって、


謙虚すぎって言われるんですけど、自分で自分を褒めてあげられない。

欲しいものを買ったり、大好物をたくさん食べたり…甘やかすことはできても、褒められなくて。



わたしは周りを見る余裕が無くなるほど自分のことでいっぱいいっぱいで、毎日泣いていました。



人と仕事をするのが苦しくなりました。



昔から人と話をすることが好きだったはずなのに、

いつからか人の苦労話を聞くと自分だったらと考えすぎてしまったり、

人の顔色や目配せを伺いながら話すことに疲れてしまいました。


LINEやSNSのアカウントを消して、家に閉じこもり、

家族とも連絡を自分から取るタイプではなかったけれど余計に距離をとっていました。



いまも付き合っている彼が唯一、心を開ける相手でした。



その時になんで自分だけが悩んで、落ち込んで、前に進めないんだろう。と思って、

気晴らしに近所の図書館にヒントをもらいに行きました。



そこで見つけた本は「自己肯定感の低い自分と上手につきあう処方箋(著者 大嶋信頼)」



読んでいくうちに、そうそうそれそれと思うことばかりで、もっとよく調べてみると、


わたしはHSP (ハイリー・センシティブ・パーソン)でした。


生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」で5人に1人があてはまる『性質』です。



その本を読み始めてから、いまは自分自身を理解することにつとめています。



匂いや天気、その時に見た同じような景色だけでも嫌な出来事を思い出したりもするので、

自分が苦手な空気や場所、人とは物理的な距離を作ります。


思ったことを我慢しすぎると苦しくなるので、その人がどう思うかなを考えながらも、

怒りはその場は抑えて、ケータイにメモを残したり、

喜びは恥ずかしいというよりも言葉にしてもらった方が自分も嬉しいから伝えるようにしています。


人に話せなくても、一人そのことを文字に起こしてみるとこんな事で悩んでいたんだってスッキリするから、

自分がされて嬉しいことはきっと相手も嬉しいと思って人に接しようと思いました。



そこから少しずつ、新しいことを始めることへの恐怖心が消えて、

前からだいすきだったファッションにも影響が出て、
カラフルなお洋服を着るようになりました。


昔から誰かを笑顔にすることはだいすきだったのに、

それは小さな世界で目の前にいる人の空気を読んでただけにすぎない。



でもそれは、ちゃんと人と向き合っているということ。

逃げないでちゃんとその人を大事に思おうとしてるということだから。


結構凄いことなんだと今だったら自分を褒めてあげられます。


だから、わたしは、

心に余裕がある人が笑顔で居れば世界は笑顔で溢れると思うんです。


わたしはその番だと思って、誰かのためになるのなら笑顔でいることにします。


自分えらい!


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