見出し画像

Where are they from?ラブコCATSはどこからやってくるのか

昨日も鉄火ちゃんという猫がラブコを旅立ちました。
兄弟のコハダちゃんは一足早くトライアルに行ったのだけど、ふたりとも結構長い間ラブコにいたので、なんだかオフィスが静かに思えます。
実際には12頭の猫がいて、十分たくさんの猫はいるのだけど。

画像1


そんなラブコ事情を知ってか知らずか、ここ数日立て続けに猫の相談が来てます。
たまにラブコの猫はどこからきてるのかという質問を受けるので、ここで少しご紹介してみたいと思います。相談と言っても色々あって、相談してくる方の事情もさまざまです。
今いるラブコCATSの場合大体以下の4つのパターンに分類されます。

A. ラブコのスタッフが出会って捕獲、保護
B. ローカルの地域猫活動をしている方の依頼で引き受け
 (年配の方が多く、TNRがメイン)
C. 個人で保護活動をしている方の依頼で引き受け
D. 個人の方の依頼で引き受け

ラブコスタッフが出会った子はもちろん保護しますが、次に多いのがBとCのパターン。長年野良ちゃんのお世話をされてきた方からの相談です。私も個人で保護活動していたから事情も苦労もわかるのでできる範囲で受け入れてます。
Dのパターンはご自分で頑張ってもらいたいケースがほとんどで、受け入れ自体が少ないですが、それでもお引き受けする場合は、相談者さんが自身できることを頑張っていらっしゃった時です。

自分で頑張れってなんだよ、って驚かれる方も多いかもしれません。保護団体なのに助けてくれないの?って。ね、私も昔はそう思ってました。保護団体に言えばどうにかしてもらえるものだと思っていました。
でもどうにかなりません。税金で運営してるわけではないからどこからもお金がもらえるわけじゃないし、場所が必要、時間も労力もお金も必要で、引き受けたらその命を背負わないといけないわけで、キャパはやってる自分たちで決めないといけないからです。

保護団体で多頭飼育崩壊もありますよね。
劣悪な環境でとんでもないと言われるところも時々耳にします。
ラブコも相談を全部受け入れていたら多頭飼育崩壊になって、ひどい環境になってきっととんでもないところだと非難されるでしょう。
でも押し付けられて増えちゃったりもしてるんじゃないかなあとも思うのですよね。(保護してくれないなら保健所連れてくとか脅されることもあります)。
私の知っている個人でたくさんの猫を抱えて活動している人たちは、猫の相談を受けることも多くて、現場に行っちゃったりなんかしたら可哀想になってどうにかせずにはいられなくなり、すでに家にたくさんいるのにさらに連れて帰ってきてしまう、という感じです。相談してくる人はお金を出すわけでもなく、通報しただけで「猫を助けることができた」とご自身ではいいことしたと満足感が得られているかもしれませんが。

家では飼えないけど一定期間なら預かれるとか、病院に連れて行くならできるとか、必要な費用は負担するとか、里親募集はやる、とかなんでもいいから何かできることを考えてほしいなあと思うのです。

ちなみに一度でも保護をしたことがあるB、Cパターンの方々は全部わかってるから、必要な医療ケアをしてからラブコに猫を連れてきます。猫を捕獲して、病院に連れて行って、決して安くはない医療費を払ってから。自分の猫じゃないのに申し訳ないと謝って連れてくるのです。B Cの方々は1頭だけじゃなく、たくさんの野良猫にお金も時間も労力も費やしています。
ただ「放って置けないから」、って思う人だけが全部負担しないといけないのは間違ってると思うので、ラブコではこういう方達からの相談を優先しています。お互い助け合いです。

一方で猫飼ったことがないからわからないとか、ペット不可だからとか、先住がいるからとかできないとかの理由をいっぱい言われても全然心が動かないんですよ。できないことじゃなくて、できることが知りたい。

でも昔の私もそういう理由で簡単に保護団体さんに相談したことがあるから責められません。ちなみに一回相談していともあっさり断られ、その時にああ、みんな大変なんだってわかってそこから自分でやらないとダメなんだ、と目覚めた次第です。それまで保護団体の人たちがどうやってお金を捻出してるかとかなんて考えたこともありませんでした。

そういうわけで、ラブコのお問い合わせフォームにも「丸投げのご依頼にはお応えできません」と記載してあります。
なんか上から目線になってしまったかもしれませんが、たった一人でも良いから誰かの心に響いてくれるといいな・・・。


ちなみに、近日また新しい猫がやってくることになりました。(Bのパターンです)。どんな猫か聞いたら、高齢でブチャイクな白黒の男の子だそうで、想像して絵を描いてみました。

名称未設定のアートワーク

遅くても週明けにはやってくる予定なのでご対面が楽しみです〜

よろしければラブコCATSにギャラをお支払いいただけると、猫たちが喜びます!