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舞台【ウェイトレス】 感想 〜全項目で100点を取ってくる優等生ミュージカル〜

3月12日夜公演、舞台ウェイトレス観劇。
この作品は、アメリカ行った時も観ていなくて、ストーリーも何となく知っているくらいでの観劇だったのですが…

最高によかった。

全てが100点!私の中の全審査員がスタンディングオベーション。
久しぶりに、全項目で100点を取ってくる優等生ミュージカルを観た気がしました。
(個人的には、キンキーブーツの良さと近いものがあった感じ!)

脚本、演出、歌、キャスト全部最高。

(まだ上演中なので、一応話の大きなネタバレはしないように書いたつもりなのですが)以下ネタバレ注意です〜〜〜!




頭から、高畑充希ちゃんの綺麗な歌声が響きわたって、期待値が一気に上がる!
彼女の演じるパイ作りの得意なウェイトレス、ジェナが劇中通して、その日その日のパイを作るんだけど、
そのパイに自分の気持ちを詰め込む、創造的な演出が何ともたまらん!

彼女にとってパイ作りは、お仕事であり日々のストレス発散であるだけじゃなくて、彼女のアイデンティティのような、人生のような、そんな強い愛を表現していて本当に素敵。

アメリカだと、劇場ロビーでパイの販売もあったみたい。コロナなかったら日本でもやってたかな〜
これ観たら、パイ食べたくなったからやってほしかったな!

浦嶋りんこさんベッキーと、宮澤エマちゃんドーンは、いい意味でアメリカンなThe キャラ強めな親友たちという感じで、そして歌が上手く、彼女たちがさらにこの舞台を華やかに、魅力的にしてる。
主人公はジェナだけど、この2人にもそれぞれ人生があって、悩みがあって。
勝矢さん演じる店長のカルとこの3人と、アンサンブルさんでお店のシーンは本当にアメリカのレストラン!って感じ(ドラマRiverdaleに出てくるあのみんなの溜まり場のレストランみたい)で、楽しくて、何回も観たい。そしてLiLiCo姉さんのベッキーも気になるうううう!


宮野真守さん演じるポマター医師は、細かいお芝居が面白くて、さすが多才なマモちゃん。登場から終わりまで、観客のクスクスをかっさらう…でもカッコイイ。ジェナとの体格差もキュンとした。

渡辺大輔さん演じるジェナの旦那アールは、モラハラDV夫で、途中ジェナに手上げそうなシーンなんかは本当に怖くて、ジェナ視点、というか女性としては、本当に最悪で最低の男!なんだけど、ちょっと弱さが垣間見えてたりなんかして、、、

佐藤正宏さん演じるオーナーのジョーは、いつも厳しいのに、実は優しくて、ジェナのことをよく見ているの。彼の曲に、本当に泣かされた。何ならTake It from an Old Manが一番好きかもしれない…この時のジェナの泣きそうな、でも希望が見えたような表情も素晴らしかった。


そしておそらくこの公演の最大の魅力の一つは、おばたのお兄さんでしょう!(観た人はわかる)

恥ずかしながら「まーきのッ」と小学生の真似するののイメージしかなくて、こんなにミュージカルに向いている方なのを存じ上げなかったので、舞台観ていて凄くびっくり。
「えええええ!この人こんなに歌えて踊れるの?!」という衝撃は、本当に見ていてワクワクする〜〜!これから舞台に引っ張りだこだろうなあ!

キャストの皆さんも素晴らしく、ストーリーも演出も笑えて泣けて、本当に素晴らしかった。

どんな辛いことがあっても自分の人生を進み続けないといけないこと、どん底にいても誰かがちょっとずつ助けてくれること。

日比谷からの帰り道、ちょっと強くなれるような気がしました。



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