オリジナル短編小説 【広大な眺望を目にする旅人 〜小さな旅人シリーズ13〜】
作:羽柴花蓮
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真由子はためらっていた。雪の中、手袋した手を吐く息で暖めながら看板を眺めていた。
「あなたの道を後押しします」
とだけ書いてある。本当に占い館なのかもわからない。普通にある、何十分何千円なども書いていない。入ったら最後、金品財宝取られるかもしれない、
「どうか、なさいましたか」
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