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退会のダメージ

生徒さんがやめた時の気持ちの切り替えをどうしていますか?

こんにちは。
「ピアノ教室のちょうどいい」を考える、ラポールで人間関係をマネージメント!のはるよ★学びです。

私は、それまで、生徒さんがやめると

「えー」「ショック~」

と思い、1ヶ月近くショックが消えませんでした。

退会の時は、決まって保護者が「相談」と言いつつ、「やめる」ことが前提だったり、こちらに挨拶に来てくださったのになぜか険悪だったりしました。

レッスンで生徒さんとは仲良しなのにレッスンでは一言の相談もなく

「え?なぜ?」

と思う出来事がいくつもありました。

やめる前にSOSをどれだけ察知してあげられるか

ということだと、失敗の後、理解しました。

退会=自分の価値ではない

生徒がやめる=自分の価値 ではありません。

クヨクヨするのはいけないとまでは思わないけれど

・・・・つまり、

「自分の考え方の癖」を修正すればいい。

私がそれまで、生徒が退会すると、

「自分には能力がない」と思い込んでいたんです。だから

生徒がやめる=自分の能力がない

と証明されたような気がしてめちゃくちゃ落ち込んでいました。

でもこの思い込んでいた、というのは、顕在意識の上に上がっていたものではなく、無意識の領域のものだったのです。

だから落ち込むけれど、何に落ち込んでいるのかはわからず、

「え~、また~?なんで?」
「ショック・・・」

という絶望感だけがありました。

つまり、理由がわからない。

やめるほんとうの理由がわからないって、改善しようがないですからね。

やめる理由は、人それぞれです。

  • 勉強が忙しくなった

  • 部活が忙しい

  • 練習ができない

  • 練習をしない

たいていこんな感じです。

でも「ピアノが嫌いになった」は、ないのです。

ピアノを習うことで、親子の関係性がうまくいかない

ラポールというコミュニケーションの方法を実践して、保護者とコミュニケーションをとるようになってわかったのは

やめる時には、

ピアノを習うことで、保護者に不都合なことが起こってきている

時でした。

もし私に反省するところがあるとすれば

保護者の方の価値観に、沿わないやり方をしている
または
保護者のニーズや悩みを聞けていない

ということであって

私=ダメ

なわけじゃない、です。

保護者の価値観を指導者が理解して、寄り添えていれば

つながっていたはずでした。

同じやめ方でも

もし相談して、お互い納得して別れていたとしたら、ダメージ受けませんよね。

この保護者さんとは、最後のレッスンでどういう状況なのか、保護者の方とお話しができて、はじめて保護者の価値観を知ることができました。

はじめて知ったみたいな感じですが、それは度々聞いていたことでした。
しかしその当時の私には気づかなかったのです。

後日、生徒さんの録音データをCDにして送った後に保護者の方よりお礼のメールを頂きました。

そこには

先生の「失敗」だと思わないでください。

と書いてありました。

それが

今日の投稿につながっています。

(あ、なるほど~ 私=ダメ

NLPの効果により、こういう根本的な問題やメッセージに気づけるようになります。

無意識のダメージは、その人の信念に影響を及ぼすのでさらにダメージになるんです。

気づけないので、ますますダメージになる。

どうしてそれが大きなダメージになるのか、自分の思い込みに気づけたら、世界が変わりますよ。

気づけない場合は、NLPが良いです。自分の無意識の深いところにアクセスして見つけることができます。

失敗を取り返してきた経験

この話には後日談があります。

そして2年後の春、この生徒さんが教室に戻ってきたのです。

でも教室に戻ってくるのに、保護者さんがすぐに私の教室に思い出してくださったわけではありませんでした。

いくつかの偶然を経て、再び来てくださったのです。

この生徒さんが教室に戻る前の2年間、保護者さんに紆余曲折があったように、私にもそのような時期がありました。

たくさん失敗をしました。

3人の生徒さんがやめていました。

そうしていく中、思ったのです。
この失敗の原因を見つけて、次に必ずつなげる。と。

そしてこの失敗で、学んでいきました。

  • 退会をしたのは残念なことだけど、保護者にも事情があった。

  • ピアノが嫌でやめるのではない。

  • 保護者の価値観に合わない出来事が起こると、やめることを考える。

  • 迷っている段階では迷いの非言語のサインが出ている。

  • 相談のできない保護者は追い詰められている。

  • 「やめたい」と言いに来た時が相談。

  • 退会の決意をすると、明らかに行動が変わる。

  • 保護者は自分のニーズを満たす提案なら受け入れてくれる。

  • 保護者の価値観を知ること。

などです。

今までなら、どうしてなのかわからないことも、1回1回の失敗の原因を見つけて、取り返してきたのです。

「取り返す」とは、保護者に寄り添い、提案をして「YES」と言ってもらうことです。退会でサヨナラが「NO」だとすると、つながっていくことは「YES」なのです。

その結果、退会した後に保護者さんと連絡を取り合えるようにつながっています。そしてチャンスがあれば、何度もお誘いをしています。

興味があれば、断りのお返事でもいただけます。
返事をいただくことは、保護者の価値観を知る絶好の機会だと思います。

特に、相談をしてこない保護者は自分だけで抱えていることが多いです。もともと自己開示をあまりしません。だから、指導者が判断するまでの情報がとても少ないです。

そして、退会してしまうと、そこから復帰するまでは、たやすいことではありません。でも、1%でも可能性があれば、その可能性を捨てずにできることをする。というのが、私がNLPを知って、マイナスな出来事を違う前向きな解釈(リフレーム)して、出した答えです。

やめてしまって、連絡を取り合えないと、誘うこともできません。
なら、大変なことかもしれないけど、誘い続ける方が、可能性があると思っています。

なぜ私がこんな手のかかることをするのかわかりますか?

ピアノを嫌いでやめているわけではないからです。
そして、楽しい気持ちで、希望をもってここに来てもらいたいのです。

復活した生徒さんや保護者さんを見ていて感じるものがあります。
それは「意欲」と「安心感」です。
生徒さんは子どもなので、相変わらずムラがあります。
でも保護者は。
一度やめたからこそ、陥りがちなことがわかるのです。

相談できなかった保護者が、はじめから相談をしてくれるようになっていることが大きな違いです。

保護者も成長しているのです。


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