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ピアノ演奏上達のステップ

ピアノにおける技術は大きく分けて以下の2つです。
1.読譜
2.演奏技術

  1. 読譜とは、楽譜を目で読むことです。音の高さ、長さ、強さ、指の使い方などを読み取ります。脳がこの情報を体に伝えます。

  2. 演奏技術は、読み取った情報を実際に演奏することです。


初心者のステップは体の使い方から

初心者は、まず音の高さと長さを正確に弾くことに集中します。慣れてきたら、音の強さにも注意を払うようになります。
このように、読譜と演奏技術は密接につながっています。両方の能力を磨くことで、ピアノ演奏が上達していきます。

演奏技術の基礎は、フォームです。これは鍵盤を弾く前から大切です。スポーツと同じで、手の形が適切でないと、ピアノを弾くのが難しくなります。余計な力が入ると、手の動きが制限されてしまいます。そのため、正しい手のフォームを身につけることが、上手な演奏への第一歩だと、私は考えています。

楽譜を読むことは大切ですが、まずは体の使い方を覚えることが重要です。正しい姿勢や手の動かし方を身につけることで、ピアノを弾くための基礎ができます。これは、楽譜を読む練習と同じくらい大切な要素です。

私のピアノ教室では、まず体の使い方を学びます。その後、楽譜の読み方を教えます。楽譜を読む速さは子どもによって違います。でも、大切なのは速く読むことではありません。楽譜の情報を正しく理解し、体で表現することが重要です。

ピアノを弾くということは、楽譜を読み取り、その情報を体に伝え、鍵盤を押し、耳で音を確認し、さらに目で楽譜と照らし合わせることの連続です。これらの過程が一体となって、読譜どおりの音楽を再現することができるのです。

ピアノ学習の近道を避ける子どもの苦手意識

ピアノの上達には時間がかかります。生徒によって様々な課題があります。例えば:
• 楽譜を読むのが苦手
• 体に指示を伝えるのが難しい
• 体に余計な力が入ってしまう

でも、心配はいりません。これらの課題は、時間とともに解決していきます。大切なのは、継続的に練習することです。毎日少しずつ練習を重ねることで、確実に上達していきます。

子どもは、難しいことや時間がかかること、苦手なことを避けたがる傾向があります。これは、ピアノに限らずどの分野でもよく見られます。そのため、子どもは正しい練習方法よりも、自分にとって楽な方法を選びがちです。そうすると、苦手なことがもっと難しくなってしまいます。

これを乗り越えるには、二つのことが大切です。一つは、レッスンで頑張ること。もう一つは、家でも少しずつ練習を続けることです。この二つを続けていけば、少しずつ上手になっていきます。
ピアノ演奏は、いくつかの動作をつなげて行います。これらの動作がスムーズにつながると、美しい演奏になります。

ピアニストは、ピアノを弾く動作を正しく、短期間で何度も繰り返し練習します。そのようにして集中して練習を重ねると、脳がその動きを覚え、自然に指が動くようになります。

子どもの器用さの変化:昔と今の遊びの影響

最近の子どもたちは昔の子どもたちと比べて、少し不器用になっているようです。特に、指先を細かく動かすことが難しくなっています。そのため、短い時間で集中して練習することが、昔よりも難しくなっているかもしれません。

不器用になっている原因の一つとして、体の大きな関節の使い方が挙げられます。(あくまでも私の想像です。)
昭和の子どもたちは、日常的に木登りや川遊びをしていました。また、あやとりやおはじきなど、手先を使う遊びも頻繁に楽しんでいました。これらの活動が、子どもたちの器用さに良い影響を与えていたかもしれません。

しかし、この不器用さを前向きにとらえることもできます。それは、ピアノを長期的に学ぶ動機となり得るのです。年齢を重ねるにつれて理解力も深まり、継続的な練習によって技術は確実に向上していきます。
ピアノの上達は一朝一夕には成し遂げられません。地道な練習の積み重ねと、自らの努力によって、少しずつ技術が磨かれていくのです。

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