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【おもふところ】高齢者の運転。誰の判断で許可するの?

先日、身内が脳梗塞で運ばれました。

ことの始まりは、言葉がうまく話せていないなと本人と家族が気がついたことからのようですが、あとあと思い返すと、車のブレーキがそういえば踏めていなかったと言うのです。
ブレーキが踏めないからエンジンをかけることが出来ないのにもかかわらず、本人としては踏んでいるつもりなので、車が壊れたと思っていたと。

恐ろしいなぁ、エンジンが掛からなくて良かったよと思って聞いていました。

知らなかったのですが、脳梗塞の治療には何時間以内に何をするというガイドラインがあるらしいのですね。
一度聞いただけじゃ覚えきれなかったので、その説明は割愛します。

それで、その第一段階のリミットには身内は間に合っていなくて、ただし、第二段階のリミットにはとりあえず間に合っているとのことでした。

病院からの説明では、処置としては最悪の事態に至るタイミングまでには間に合っていて、一人で歩く事も今は出来ているのだけれど、おそらく言語障害が残ってしまうだろうとの見解。
一つ、不安材料としては、第二段階のリミットまでの間にいくつかの血栓が出来てしまったこと。
その血栓を溶かす治療をするけれど、溶けたカケラが別の箇所で詰まったりすると、思っていなかった障害が新たに発生する可能性はあると。

私も医療従事者の端くれなので、ここまではまぁそうよねと理解できていました。

今後の治療・リハビリ・退院までの流れについて身内の娘が聞いたメモを、写真に撮ったものが転送されてきましたが、その最後の一文を見て私は驚きました。

『運転については、〇〇免許場で適性試験に合格すればして良し』

あいた口が塞がりません…


脳梗塞うんぬんの前に、70を過ぎています。
持病もあります。
そこにきて脳梗塞です。
予期せぬ後遺症の可能性をはらんでいる。
と、説明したのちの、『適性試験に受かれば良し』ですか?!

私はとても衝撃だったので大反対しました。
即、免許証返納案件だと。

家族みんな、こうでも言わないと本人が納得しないからというのですが…

万が一にもうまくやり切って、適性試験に合格してしまったら…
身内のこと、運転してしまうと思います。

結婚して初めてその方の運転する車に乗った時、時速120kmで高速を飛ばされ、私は生きた心地がしませんでした。
そんな運転をするような人なのです。

予期せぬ後遺症ではなく、言語障害は残りそうだとの見立て。

万一、運転して事故でも起こして、事情聴取の際に呂律もままならない高齢者の運転だと分かったらと思うと、事故を起こした側も起こされた側も救いようのない事態です。

適性試験とは、どのようなものなのでしょうか?
全問クリアすれば良しというものなのか、はたまた、六割クリアしてれば良いというものなのかで大きく変わってきてしまいませんか?
まぐれで合格!なんて、よくあること…

医師も、自分の管轄外のことは人任せってあんまりではないですか?
患者に起こりうる症状から常識的に考えても、運転出来る可能性を示唆すべきではないでしょう。

こういったことに取り越し苦労はないと思います。

ダメなものはダメと言って欲しかったと思います。

それが今ではないとしても、退院の頃でも良いのです。

患者さんの気持ちを考えると言えない…ということなのでしょうか?
謎だらけです。

適性試験を受けに行ってみようなんて気にさせないで欲しかった…

私が冷たい考えなの??

でも、私なら絶対に許可しない。
誰かの命を守るため。本人の命を守るため。

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