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彷徨える(アラフォー)羊

前回「やりたいことが見つかった!」と意気揚々と語ったばかりだが。

現実問題、会社員である以上そう簡単にやりたいことにチャレンジできる訳ではない。

やりたい仕事に近いものができそうなチームはあるが、外資系あるあるなのか、異動のハードルはかなりかなり高い(超絶人手不足もしくは見切りをつけられて意図せず飛ばされるケースは別。怖)。

現チームでも相当活躍していて表彰とかもされていて、人事部だけでも数百人いる中で際立って光る存在で、他チームからも引き抜きたい!と思ってもらえる存在でないと、正直厳しい。

私は到底そんな存在ではないので、つまり相当厳しいというか(異動が叶うのは)何年先になるかといった所だ。

はて。困った。やはり転職か。転職しか道はないのか。

ビズリーチに遂に手を出す

かのビズリーチ様に遂に手を染めた(言い方)。早速ヘッドハンターのお方からスカウトメールが来たので、良さそうな人を選んで一旦話を聞いてみることにした。

転職する意思が固まっている訳ではなく、とりあえず外に目を向けて、自分の可能性、選択肢を探りたいといったところ。

リモートワーク中の昼休みを使って、一人は大手人材会社、もう一人は人材系ベンチャー(?)のヘッドハンターとWEB面談を取り付けた。

気軽にサクッと家で話が聞けるこのご時世。ましてや平日の仕事の合間に。一昔前では考えられない。恵まれた世の中になったものである。

色々と求人を送ってきてはくれるが、そこまで魅力的なものは現時点ではない。あったとしても、原則出社(フルリモートに近い今の会社の働き方にだいぶ助けられている)とか、フレックスが条件付きだとか、残業多めとか、仕事内容云々の前に働き方の面で現職に勝る所には今のところ出会っていない。

まだこれから出会う可能性はあるが、こういう現実を見ると、現職がいかに(働き方という意味では)恵まれているかということに改めて気づく。
基本テレワーク、月に数回ほど出社という、まぁほぼほぼテレワークという働き方は、本来私は人とワイワイするのが好きなので、孤独感はあるにはあるのだが、今の私のライフステージ的にベストな働き方である。

とはいえ。とはいえ、である。
テレワークで働きやすいから良い、という訳では勿論ない。移動がないので楽は楽だが、働きやすいのか?と言われると、楽だけど働きやすくはない(ややこしい)というのが正直な所である。

転職そのものがゴールではないことを重々身をもって経験しているため、次々と紹介される案件達に眩暈がした。

彷徨える羊

羊というと可愛いが、子羊ではない。十分大人である。親羊である。

なんならアラフォーに片足突っ込み始めている、大したマネジメント経験もない、語学堪能でもない。

歩んできたキャリアはひたすら人事、人材開発一筋(それを望んできた訳ではない)。上流から下流まで一通り。

日本企業と、外資系企業。カルチャーが真逆の企業を2社経験(細かいことを言えば、日本企業時代に管理部門だけがシェアードサービス化されたグループ会社に在籍した時代もあった)。

なんというか。彷徨っているなぁと感じる。
色々な環境で一貫したキャリアで、というと聞こえがいいが、要は経験の幅が狭い。

昨年の今頃、ママボランの研修で「キャリアを広げるか、尖らせるか」というテーマの研修があった。
そこでは迷わず「広げる」を選択した私だが、とりわけ今働いている外資系企業に至っては【スペシャリストを目指す】という考え方が根底にあるので、キャリアの幅は広がりにくい。

かといって、元々スペシャリスト思考が強いので全く関連もない部署を数年置きにローテーションされるのも違う。

スペシャリストになりたいが、それは現職の現領域ではないことに薄々気がついているので、どこかでキャリアシフトを図りたい。スペシャリストとして目指したい方向に舵を切りたい、というのが実の所だ。

自分の経験と年齢。市場価値と、今後の人生設計。子供たちとの時間。

学校では教えてくれないキャリアの築き方。
よく「人材開発のプロですね」的なことをお世辞か本音か言われるのだが、哀しい哉、全く嬉しく感じないのである(汗)。
「そう見えるでしょうが、そこじゃないんです。」と、心の中で叫ぶ自分。

彷徨えるアラフォー羊は一体どこまで、いつまで彷徨うのだろうか。

皆がやりたいことをやれる会社

やりたいことをやれる、自由な社風、スタートアップ、、とかではなくて。

かなりぶっ飛んだ人事制度として、「社員全員を彼らのやりたい仕事、行きたい部署に一人残らず配属する」というのはどうだろうか。

お金とか顧客とか経営とか色々な所で歪みが生じ、不可能に近いのは想像がつく。
だが、一回、破綻覚悟でやってみたらどうなるだろうか。

皆がやりたい仕事ができたら、皆が楽しく働けるようになり、結果としてパフォーマンスも上がる。誰か一人ではなく全員がそんな状態になったら、会社として凄いことになるんじゃないか、と妄想する。
好きこそ物の上手なれである。

そんなの夢物語だと言われそうだが、そういう仕組み作りとか制度作りみたいなの、面白そうなんだよなと思う。
大企業は難しいかもしれないが。

自分の行きたい方向に舵を切るには。どんな方法で、どんなタイミングで、どんな段取りでやっていけば良いのか。
戦略性ゼロゆえにフラフラしてまた仕事と育児・家事に忙殺されて一日が終わっていく。

改めて、キャリア教育は大切!と鼻息荒くなるのである(若者や中高生にキャリア教育もやってみたい。野望)。
自分の子ども達には、早くから自分の強みや興味を見つけて、可能性を広げ、自分が最もいい感じでいられる生き方を選び取っていってほしいものである。




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