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イエベやらブルベやら

イエベ、ブルベという言葉を知ってから数年経つ。美容には人並み程度に、少しは関心を持っているつもりだが、このイエベやらブルベやらについては全く興味を持ってこなかった。というか、あまり信じていなかった、という言い方が正しい。

念の為説明しておくと、イエベ=イエローベース、ブルベ=ブルーベースの略である。肌や髪、瞳の色などが黄味寄りなのか青味寄りなのかによって、服やメイクなどの似合う色が違うということだ。

なぜこれまで興味を抱かなかったかというと、肌の色?髪の色?そんなの関係ねぇ、はい、オッパッピー、と本気で思っていたからだ(小島よしおさんのギャグ、若い世代は知っているだろうか)。

だが、最近なぜか思い出したのだ。まだコロナ前で当たり前のように毎日会社に出社していた頃、トイレの鏡に映る自分に愕然としていたことを。
それはよく言われる「疲れた顔」とか、夕方の「メイク崩れ」とかそういうのではなくて、「そもそものメイクがピンと来ない」のだった。

そのうちにコロナ禍になり、完全リモートで人と会う機会も激減、あってもマスクという状態になって、いつのまにかこの感覚は忘れていたのだけれど。

最近になって「屋外はマスクを外しましょう」「人と2メートル距離があればマスクなしでOK」など、長らく続いていたマスク生活に終わりが見えてきたように感じる報道が目立つ。
単純に明るい気持ちになる。まだまだ感染者は多いが、やっとこの異常事態が終わって、かつての日常を取り戻せるかのような、希望の光が見えてきたような感覚になる。

と同時に、この2年半ですっかり浸透したニューノーマルな日常も、それはそれで快適だったりして、複雑な気持ちである。

いずれにせよ、いつかの会社のトイレで幻滅した「ピンと来ないメイク」は自分の精神安定上良くない、きっと仕事運や家庭運諸々、良い影響は与えないはずだと思い、メイク用品を目直すことにしたのだ。

そして、思い出した。かつて見向きもしなかった、ブルベ、イエベという概念を。
そんなの関係ねぇ、、ではなかったのかもしれない。

思い立ったが吉日、ネットにわんさか転がっているブルベ・イエベ診断の類を一通りやってみた。自分でも薄々気づいていたが、私は正真正銘の「イエベ」であった。

言い方が雑だが、要するに黄色いのである。
よって一時期流行った青みのあるピンクのリップとか、パープル、水色やブルー、グレー系などが似合わない「はず」なのだ。

逆に、オレンジ、ブラウン、ゴールド系、緑や黄色、ベージュやカーキなどが似合う「はず」。

「はず」というのは、理論的にはそうであるらしいが、イマイチ確信を持っていないからである。私は本当にブルー系が似合わないのだろうか?私は本当にベージュやオレンジが似合うのだろうか?

だがトイレの鏡で愕然とした日の私は、まさに青みのあるピンクリップをつけていたことを思い出すと、やはりこういう理論も参考にしながら、これからは自分をプロデュースしていこうと思った次第である。

きっとこれまでの自分の感覚の、一歩外に踏み出した所に新しい自分が待っていると信じて。

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