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子供のためのオルセー美術館(3)生ハムを描いたふたりの画家、どっちが美味しそう?
「画家は果物や花、それか雲を描いて、なんでも語ることができるんだよ。ぼくはそういうのを描くのが、大好きなんだ」 マネ
きょうはおいしそうな、ハム
ゴーギャンが描きました。
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窓からはいってくる夕日のオレンジ色と緑のテーブル。
あと、野菜とワインも 用意したよ。
マネも描きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704710953529-JQuWRIHqTS.jpg?width=1200)
白いテーブルクロス
銀色の皿にのった生ハム。
![](https://assets.st-note.com/img/1704710892553-Z4VOda6T0a.jpg?width=1200)
ナイフもちょっとおしゃれに白なんだ。
ね、うすく切って、サンドイッチにしよう。
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ルーブル美術館企画展les choses, オルセー美術館企画展Manet/Dogasより
Paul Gauguin (1848-1903)
ポール・ゴーギャン
Le jambon, 1889 ハム マネが描いたバイヨンヌの生ハムを後に同じテーマで描いた。
Philips Memorial Gallery (Washington)
![](https://assets.st-note.com/img/1704710745838-vl6fylmQCA.jpg?width=1200)
Edouard Manet (1832-1883)
エドゥアール・ マネ
Le jambon, 1875 ハム
Glasgow Museums, Burrell Collection
マネの生ハム 静物画
マネは「画家は果物や花、あるいは雲で何でも語ることができる」と主張し、純粋に静物画を愛し、マネが静物画に課した情景描写は、まさに天才的なものだった。
彼のスタイルは、現実を重視している点で印象派とは異なる。
マネは、印象派が用いた新しい色彩技法や光の特殊な処理をほとんど、あるいは全く用いなかった。しかし、肖像画、海辺の風景、パリの生活、静物など、繰り返し描かれる特定のテーマにおいては、彼らに近いものを感じさせた。
マネが静物画を描いたのは、主に経済的な理由からだと言われることが多くマネ自身も、肖像画よりも静物画の方が交渉がしやすかったと認めている。
特に1870年以前と、病気でアトリエから動けなくなった晩年は、作品のかなりの部分がこのジャンルに費やされた。
1890年代以降、マネの静物画の主題にとらわれない絵画は革命的でさえあった。絵画の中の階層性を否定し、人物と同様に静物を重要視したマネは、確かにアカデミックなルールを破っていた。
また、セザンヌやモネと同様に、まばゆい白さへの好奇心を持ち、白いテーブルを「降りたての雪のように」描こうとした。
ドガの自宅 購入したマネの生ハムの絵が飾ってある。
Edgar Degas («834-1957) Autoportrait
avec Paul-Albert Barcholomé 1895-1897 Reproduction à partir d'un contretype
![](https://assets.st-note.com/img/1685108207160-rUmzkb5oRg.jpg?width=1200)
ゴーギャンの生ハム
マネが数年前に描いた「生ハム」と呼応するこの静物が描かれたのは、ゴーギャンがブルターニュに戻り、ポンタヴェンにほど近いル・ポルドゥに滞在していたときで、おそらくマリー・アンリの「Buvette de la Plage」にあったテーブルの一つで描かれているはずである。
ポンタヴェン派の特徴であるオレンジレッドの光に包まれた室内。光は、スライド式の内シャッターを大きく開けた窓から外(夕日)から入っている。
![](https://assets.st-note.com/img/1685106396337-2ipU6svSoX.jpg)
お読みいただきありがとうございました。
マネの静物に対する真剣な気持ちを知ると、とても小さな絵ですが感動的な作品です。
生ハム、どちらも美味しそう。ゴーギャンは野生的なスペイン風イベリコでしょうか。ワインが合いそうですね。
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