別離ではなく、続く(メモ駄文)

あらかじめ言っておくと、大分前に予告していたことについて書く。そう、想い人の件。正直に言えば、気持ちへの整理を兼ねながら、書く。じゃないと、いつまでも拗らせてるままだろうから。もちろん、書いたからといって、それが変わるなどという保証はないのだけれど。
ある程度特定されないよう配慮して書くつもりではあるが、親しい仲、とりわけ両者を知っている人にとっては、簡単に特定できるかもしれないが、どうかそっとしておいていただきたい。少なくとも、私に会ったときに、その話題をふらないで欲しい。私にとっては、こうやって書くことすら今まで憚れることであって、照れ臭いことに変わりはないからだ。
明確に「好きだった」と確信に近い何かになったのは、連絡を取らなくなってからだったと思う。「今ならチャンスだから、それなりのことを伝えればいいのに」などど周りからお小言を頂戴したことも記憶している。だけど、私はその人には彼氏がいるとも当時から知っていたし、「そもそも私はそういうのは向いていない、というか私が劣っていて相応しくない」と考えていた。だからそのお小言は胸にしまうことにした。
また、当人からもそれを期待するような前フリらしきものも見受けられた(私の勝手気儘な誤解の可能性もあるけれども)。だけれども、それが誤解だった時に瓦解したくないし、 先も書いたように「自分にはもったいなくて釣り合わない、続くとは到底思えない」と感じたので、その前フリらしきものも受け流すことにした。
私のことをその人の友人に紹介する際に、私のことをよく理解してくれていることを感じた。私自身の性格をよく理解してくれていた同学年の知人はほとんどいなかったように思う。私にとって、その人は「良き理解者」であったと同時に、こうして印象深い一人になっていったのだと今になっては思う。余談になるが、その人の卒論のテーマ(私の記憶違いでなければ)は、最近になって、私の関心の一部とも関わりがあることに気づいたので、可能であれば(もう疎遠となってしまったから可能性は限りなく低いけれども)、会ってその話についてしたいと思う。

話は変わるが、読んだ本の中で数少ない恋愛小説(恋愛小説というジャンルの括りで語っていいのかは正直悩みどころであるが)で『未必のマクベス』(早瀬耕著、早川文庫)という本がある。初恋模様の甘酸っぱすぎて胸が締め付けられる感じと、スリリングなシーンとで胸が締め付けられる感じで二重で締め付けられるような感じで物語としてとても良くできていると思う。この物語は本の中で完結してしまうが、多分自分の物語は、これからも完結せずに抱えたまま生きていくことになると思う。小説に出てくるキューバリブレ(キューバリバー)ではなくて、ほろよいの新発売商品ハピクルサワーを飲み干すために、筆をおくことにする。

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