Louis式☆ベストファイブ2024年4月号

本記事に目を止めていただき、ありがとうございます。

本企画は、コンテンツ摂取のエキスパートさやわか氏による「さやわか式☆ベストハンドレッド」をリスペクトするものです。

本記事では、前回同様、2024年4月の一か月間に視聴したコンテンツから私の独断で5つ選び、ランキングをつけ、コメントを付します。留意点については、前回の記事を参照いただけますと幸いです。

では、さっそくランキングに行ってみよー!

第5位 二兎たまむ「こうして痩せましたニャ」

オモシレー!
特に、地底人登場(21コマ目)と「ウワァ!? なんだこのオッサン!?(素)」(28コマ目)が面白かったです。加えて、直前にあるめくりのコマが両方とも、ベタ塗りに奥から光というのが興味深いです。

第4位 サイゼリヤ「イタリアンプリン」

濃厚さに驚きました。

第3位 結束バンド「青春コンプレックス」

EPです。
「青春コンプレックス」がガチャガチャしてて、良いです。
あと全体として、下でゴリゴリ鳴っているベースが大変良いです。インストの方が楽器の様子がよく分かります。

第2位 柴田三千雄「フランス史10講」

本書の白眉はフランス革命における「三極構造」を指摘している点です。
著者によると、この構造はルイ・ナポレオンが大統領に就任し、政局が反共和主義に転換するまで続きます。

以上、革命の発生過程をやや詳しく述べたのは、そこに見られる三要因が、ヨーロッパ地域世界に共通の特徴と同時に、フランス独自の特徴を示しているからである。特権的中間団体の王権への抵抗、経済発展を背景にもつブルジョワ層の上昇、民衆騒擾、これらは十八世紀後半の「大西洋革命」を経験する西ヨーロッパ各国に多かれ少なかれ共通にみられる。
 しかし、フランスに固有なことは、典型的な絶対王政の構造に由来することだが、この三要因が強い緊張をはらむ三極構造を構成することである。

柴田三千雄『フランス史10講』岩波新書、2006年、123頁。

いまや護憲の守勢に立った山岳派は政府のローマへの軍隊派遣に抗議した六月一三日の街頭行動を鎮圧され、指導者は亡命した。フランスは「共和派のいない共和国」となり、三極構造は解消した。

柴田三千雄『フランス史10講』岩波新書、2006年、153頁。

もう一つ興味深いのは、神聖ローマ帝国(今のドイツ)内部の領邦が自立性を高めることによって、帝国の分裂状態が固定化されたのに対し、フランスのカペー朝(王朝)が十四世紀はじめには王国の約四分の三を支配下に置くまでになった要因についての考察です。

カペー朝はこれらの領邦君主領をつぎつぎに王領地に併合して、十四世紀はじめには、親王領をふくめて王国の約四分の三を支配下におくまでになった。
 これはきわめて注目すべきことである。というのは、中世中期のはじめにほぼ同条件におかれていた東フランク(ドイツ)の王権は[…]皇帝と封建的な主従関係を結ぶ領邦君主たちの領域支配権が強まった。[…]ドイツは大小数百の領邦君主領に分裂したまま固定し[…]

柴田三千雄『フランス史10講』岩波新書、2006年、40-41頁。

第1位 ゲンロン YouTube Official 「【第1部】山本理顕×藤本壮介 モデレーター=五十嵐太郎、東浩紀 万博と建築──なにをなすべきか @RikenYamamoto @soufujimoto @taroigarashi @hazuma」

1970年の大阪万博における丹下健三・西山夘三(にしやまうぞう)両氏の役割について、緊張感のあるやりとりがありました。
大阪万博2025は、国民全体にかかわるビッグ・イシューです。だからこそ、全国民見た方がいい放送だと思いました。


以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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