家族論を始めるにあたって

こんにちは。ルイという者です。しがない大学院生です。

家族論を始めるにあたって、まずこのブログの基本方針を三つお話したいと思います。

1. 対象読者とコンセプト

このブログは「家族」をおちついて考えてみたい読者にささげられています。

「家族って何なの?」とつぶやくとき、あなたの頭には、きっと無理解な夫、癇癪もちの妻、乱暴で手に負えない息子、感情を制御できない娘、強圧的な親、険悪な兄弟・姉妹などのことがあるでしょう。

でも、あなたが気に入らない彼らはなぜ「ああ」なのでしょうか。それと、家族に対してあなたはなぜ「そう」思ってしまうのでしょうか。

本ブログを読むと、この疑問を解決するヒントをつかめるかもしれません。

2. 当事者論との区別

現代はよく「当事者の時代」と呼ばれます。女性や高校生、身体障碍者、性的マイノリティ、大学生、プレカリアート、芸能人などさまざまな社会階層のさまざまな立場の人びとが声を上げ、政治に参加しました。

諸般の圧力に屈せず行動しつづける人はすごいと思うし、個人的に彼らを応援したい気持ちはあります。

しかし、本ブログでは基本的に「理論」と「実践」を分割するスタンスをとります。なぜなら、「理論」は過去の事象を分析して抽象化し、それを少しづつマシなものにしていく営みであるのに対し、「実践」はどうなるか分からない未来への投企だからです。

だから、未来への投企にこだわることでかえって「理論」の滋味が損なわれることを私は恐れています。

3. 今後の展開

本ブログはしばらく、私の修士論文の内容をあなたに分かりやすくお示しすることに徹したいと思います。何であれ物を書いて、人様にお見せすることはよいことだと思うからです。

次回はさっそく修論の問題意識についてお話したいと思います。


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