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無痛分娩って本当に無痛だった。誰か初めから教えてよ。

無痛分娩がやっと市民権を得てきたと思えるこの頃。ちょっと前に逃げ恥でもみくりが無痛分娩で出産してたみたいで話題になった。
逃げ恥ファンではないけど、あぁーそういえば無痛分娩で次男を産んでからまだ1年も経ってないなーと思った。
 
私は2年半前に長男を麻酔なしの普通分娩で産み、次男を10ヶ月前に無痛分娩で産んだ。

そう、どちらの痛みも経験したからこそ、声を大にして言いたい。

『無痛分娩って本当に無痛じゃんかー。誰か始めから教えてよ』


私は「強い母親なるために一人くらいは普通に痛みを味わって産むべきよ」みたいな日本的謎の意見に疑問を感じていたタイプ。

そして無痛分娩を強く希望していたけれど、長男出産時は初産にもかかわらず陣痛開始から4.5時間で出産というロケット出産だった。多分病院に着いて2時間で長男は産まれてる。そのため陣痛の進みが早すぎて病院に着いた頃には麻酔が間に合わなかったのだ。

今でも準備しておいた入院セットの荷物を最後にモタモタと追加したりした自分を悔やんでいる。
完全に陣痛が来てからの出産に至るまでのスピードを侮っていた。あのときさっさとタクシーに飛び乗ればよかったと今でも思う。

ロケット出産で人より短い陣痛時間だとはいえ、とにかく痛いものは痛い上に陣痛のピークまでが凄まじい速さだったため、初めての出産は痛苦しい記憶しかない。

お腹を刀で刺されたままジェットコースターに乗っていて、一向に降りられない。
どんなに叫び続けても無駄。
そんな痛みの感覚はだんだん短くなり、

「先生!できれば気を失いたいんだけど!お願い!!」

数時間そんな痛みを味わった。

長男誕生のときは感動とかよりも死にもがくように陣痛に耐えたためにその後のげっそり感が強かった。
今思えば笑えるのだけれど。

一方で、次男の出産時は無痛分娩の希望が叶い、まさに天国出産だった。
長男出産時の自分の陣痛の速さを学び、何とか早く病院にたどり着けた。
タクシーで10分の距離ではあるけれど陣痛開始時からすでに体は自由に動かなくなっていたのでまたもやギリギリだった。

そのまま麻酔師が来て注射後30~40分後からは、まさに天国で出産してるかのようなお産がはじまった。

助産師さん「いきみも上手ですね。もうすぐ生まれますよ〜」

私「え??全然まだ本気出してないし。もう産まれる?」

話には聞いていたけれど、本当に無痛の中で小さな陣痛をわずかに感じ、大事にお腹で育ててきた赤ちゃんが自分の体から産まれる瞬間を冷静な状態で目撃するというまさに神秘的で最高に幸せな経験をした。

無痛分娩を選ぶまではそのリスクとか、麻酔打っても無痛じゃないこともあるとか、無痛薬を腰に打つときの注射針が痛いなど色んなネガティブ要素も調べていたのでそれらを覚悟していた。
しかし一人目で普通に激痛を味わって産んでるからか私には注射針の痛みなんて、とてもちっぽけでなんてことなかった。

無痛分娩の驚きはまだ続く。

無痛分娩が終わってみて、病院で入院中から違いが歴然だったのだ。産後2日、3日後にはピンピンしている自分に驚いた。
2回目のお産ということも関係してるかもしれないけど、明らかに私は元気過ぎた。
普通分娩の一回目のときは産後すぐに赤ちゃんのお世話をすることは病人が病人を看病してるような感じで、体の痛みや不調に耐えながら生まれたばかりでフニャフニャの我が子を抱え、2時間睡眠で3時間置きの授乳という過酷な状況を”この子をなんとか生かさなければ”という思いだけで乗り切った。

それなのに2回目の出産はピンピンしている。入院3日目くらいにはもはや暇になってきた。
体への負担はかなり少なく済み、二人目育児という余裕も重なりもはや暇な患者なのだ。

「ちょっとちょっと、無痛分娩てこんなにすごいの?これを選ばない理由ある?」

もしも今友達に普通分娩と無痛分娩どっちがいいと聞かれたこの話を教えてあげたい。
OL時代だったらボーナス全部つぎ込んでもいいほどの価値に相当するよ。

日本の風習恐るべし。
痛みなんか味わわなくてもすでに立派な母親だ。(自分で言うけど笑)

ともかく便利なものは便利なんだから使おうよ!

出産は命がけ。そして、産後だって命がけで初めてみる我が子の生命を繋ぐため戦う。

そんな大事なときにわざわざ苦労を選ぶ必要なんてない。

もはや無痛分娩にも助成金だしてよ。
海外もそうじゃんか。

産後うつとかクライシスとか大変だね〜とか言ってないで普通にそういうとこから助けてくれればいいのに。

出産したこともないのに少子化がどーとか言ってるおえらいさん、そーいうとこから頼むよ。

産んでみてわかったことは出産方法なんて関係なく、我が子は本当に天使だよ。

これからもじゃんじゃん育児では楽することに力を入れて、限りある子供にたちとのかけがえのない時間を大事に楽しみたい。

それではまた😉


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