死の直前に語られる「5つの後悔」 by 終末介護のナース
もしも予期せず今日が人生最後の日になってしまったら、あなたはどんな後悔の言葉を口にするでしょうか?
その言葉をいつも聞いていたのが、緩和ケア(余命が短い患者の療養)の仕事をする中で、多くの患者の最期を見届けてきたオーストラリアの看護師ブロニー・ウェアさん。
死を目前に控えた患者が語る後悔には、同じ言葉がとても多いのだそう。
2012年に英・ガーディアン紙に掲載された記事としては古いのものですが、その内容は今でも心に刺さります。
▼終末介護のナースが聞いた後悔の言葉たち
他人が期待するようにではなく、自分の心に正直になる勇気を持てばよかった。
周りを気にするあまり、自分が本当にやりたかったことが出来なかった、自分の夢を達成できなかったことに患者たちは気付いたのだそう。
あの時、ちょっとでも勇気を出して行動すれば良かった、言い出せば良かった。そんな気持ちを抱えたまま世を去ることに無念を感じるようです。
特に男性の患者にこの後悔が多かったと。仕事ばかりに時間を使わないで、もっと家族と一緒に過ごす時間を作ればよかった。
「仕事だから・・・」という言葉が、どれだけパートナーや子供との大切な時間を奪ってしまったことか。そして、その思い出は二度と作り出すことができません。
1番と似ているのですが、世間体に流されてしまったり、争いごとを避けるため自分の感情を押し殺して、自分の意見を言えなかったり・・・
自分の意見を通さず、自分の人生の「オーナー」になれなかったことへの後悔です。
人生が終わろうしている際には、友達の大切さに改めて気づくのだそう。
学校や職場が変わったことで、連絡を取らないままでいた友達。もっと彼らとの関係を築いておけばよかった・・・という後悔。
忙しい日常の中でも、そうした友達との接点を保っていればまた違う人生が訪れていたかもしれませんね。
「幸福は自分で選ぶもの」
これに気付いていない人がとても多いと、ブロニーさんは感じたようです。
世間の常識やルールに囚われて、その範囲内で生きる人生の方が快適だと思ってしまう人の多いこと。変わらない日常に固執して、幸せをつかみ取れるチャンスにも挑戦しなかった。
そんな人生を思い出し、後悔の気持ちを抱えたまま亡くなる人が多いのだと。
▼もし、明日で人生が終わるとしたら何をしますか?
あのアップルの創設者・スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業祝賀スピーチで述べたあまりに有名な言葉を知ってますか?
彼は人生を左右する重大な選択をする際には、いつもこの言葉を手がかりに決断してきたのだそうです。
この名言は動画の8;50から。以下にも記します。
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3つ目は、死に関するお話です。
私は17の時、こんなような言葉をどこかで読みました。確かこうです。
「来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きるとしよう。そうすればいずれ必ず、間違いなくその通りになる日がくるだろう」。
それは私にとって強烈な印象を与える言葉でした。
そしてそれから現在に至るまで33年間、私は毎朝鏡を見て自分にこう問い掛けるのを日課としてきました。「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。
それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要があるなと、そう悟るわけです。
自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと。これは私がこれまで人生を左右する重大な選択を迫られた時には常に、決断を下す最も大きな手掛かりとなってくれました。
何故なら、ありとあらゆる物事はほとんど全て…外部からの期待の全て、己のプライドの全て、屈辱や挫折に対する恐怖の全て…こういったものは我々が死んだ瞬間に全て、きれいサッパリ消え去っていく以外ないものだからです。
そして後に残されるのは本当に大事なことだけ。自分もいつかは死ぬ。そのことを思い起こせば自分が何か失ってしまうんじゃないかという思考の落とし穴は回避できるし、これは私の知る限り最善の防御策です。
君たちはもう素っ裸なんです。自分の心の赴くまま生きてならない理由など、何一つない。
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出典
▼一度しかない人生を「真面目」に生きる
「真面目」という言葉がありますね。この言葉の本来の意味はこうです。
しかし、実際には誰かに大人しく従ったり、命令されるがまま我慢してコツコツと物事をこなす、そんな意味に捉えられていないでしょうか?
マジメに勉強し、部活をこなせばいい大学に入れて、いい会社に入れて、人生バラ色。
・・・大学の権威も剥がれ落ち、日本を代表する大企業すら潰れかけている現在では、それはもはやフィクションと化しつつあるように感じます。
自分ではない誰かや、大きな安定した権威ある組織のために生きる。それは今となっては非常にリスキーな選択です。
自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと、とジョブズが言うように、死は明日訪れないという保証はどこにもありません。
どうせ、たった一度の人生。高いと思い込んでいた壁をぶち破って、自分自身に素直に生きることを優先してみてはどうでしょう。
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