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【法学部生向け】全てを疑え!会社で必要とされるクリティカルシンキングとは? 水曜の夜会

こんばんは。lotterです。
記事をのぞいていただきありがとうございます!

水曜は法学部生向けに法律知識や思考を解説中。最近は寄り道気味です。

今回も寄り道シリーズ。

法学部卒の真髄!クリティカルシンキング!!

なんやねん!クリティカルシンキングって!!日本語求む!!

なになに、批判的思考・・・

ごめんなさい、どっちもどっちだった。

あんまり明確に日本語に訳せるわけではないみたいですねー。この時点ですでに「クリティカルシンキング」という用語自体が重要でないことはわかります。

どうやら、クリティカルシンキングというのは、「物事や意見などを客観的に捉える」ということをその本質とするようですね(白々しい)。

と、茶番はここまでにして、クリティカルだろうが批判的だろうがどっちでもいいのですが、この思考方は法学のオハコなのです。

その理由を解説していきます!

1.相手の立場に立って考える

小学校のときによく言われませんでしたか?

相手の気持ちになって考えなさい!

先生・・・そりゃ無理じゃ・・・別人なんじゃ・・・

と思っていましたが、相手の気持ちになるのではなく、

相手の立場に立って考える

ならできる!!

これは気持ちという主観の話ではなく、相手の言動、おかれている状況、地位といった事実から考えていくことができるからです。

もちろん、それが相手が内心思っている気持ちとはズレているでしょう。そんなエスパーなことはできません。

でも、今はエスパーになりたいわけじゃない。自分の意見や誰かの意見、物事を客観的に捉えたいだけ。

それなら、まずは、

その意見についての反論を考えてみること。

そのために一番手っ取り早いのは、

自分ではない誰かの立場に立って考えてみること。

2.相手の立場と法学部

なぜそれが法学部と関係あるのか?

それは、

法学も裁判も常に反論を考えなければならない

からです。これは学問全体に言えることなのだと思いますが、そこは「説得の学問」である法学ならではの部分があります。

正誤があいまいだからこそ「説得したもん勝ち」なのです。

裁判の方が俄然わかりやすいので、そっち(民事裁判)で説明すると、

裁判には、原告と被告がいます。そして、その両者が自分の言い分を掲げてバトル!!

レフェリーは裁判官!裁判官が勝ちと認めた方の勝ち!!

これが裁判です。ポイントは「裁判官が勝ちと認めた方の勝ち」というところ。

原告にとっても被告にとっても、裁判官は赤の他人です。赤の他人に「わたしが正しいんです」と言い続けても信じてはもらえませんよね?別にあなたが正直者かなんて知らんし・・・というよりも、

「あなたがおっしゃっていることを私(裁判官)は
体験していないのでわかりません」

ということです。

例えば、通販で買った商品が届かない。出品者に連絡しても「注文はありませんけどね・・・」と言われるだけ。

こんな話でも、裁判官には、

「え?商品買ったんですか?私は見てないんでわかりませんよ。まずは買ったところから、あなたの言い分が正しいと示してください。」

となってしまいます。あたり前といえばあたり前。なぜなら・・・

「相手は注文がないと言っていますよ。」

だから。

レフェリーは公正公平。すっごく嫌味な言い方をすれば、どっちの言い分も素直には信じない。

なので、相手がいるのであれば、その相手の言い分も踏まえた上で、自分の言い分が正しいのだと示さないといけない。

これが説得です。最終的には負けるのだとしても、自分の意見も見た上で結論が出るのと、相手の意見が「正しい」というそれだけで結論を出されるのとでは納得感が違いますよね?

裁判は敗訴する側の納得こそ大事。

こんな感じで、相手の立場に立ち、自分の意見を吟味したり結論を出したりする思考は、法学・裁判実務の世界ではしょっちゅう出てきます。

つまり、ただ法学を学ぶだけでもその能力は高まっていくということ。

と、なんだか抽象的な話になってしまいました。ごめんなさい。

ということで、次回は具体例を挙げて説明してみます!ご期待!

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