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幸運の“オオミズアオ”という蝶みたいな蛾 【写真とエッセイ】

※これからオオミズアオという大きめの蛾の写真が出てきます。
蛾と言っても、姿は薄いグリーンの美しいアゲハ蝶のような蛾です。
それでも苦手な方がおられるかもしれませんので、ご無理なさらず🙇
かくいう私も茶系の斑点のある蛾が苦手なもんで😹

それでは、本文です…


✨️🦋✨️

私がその蛾に初めて出合ったのは、そう遠くない4,5年前のこと。
それは、マンションの外階段の壁におりました。
最初の印象は…「キャベツの葉みたい」。

新種の蝶々だと思いました。


大興奮で写メを撮り、これはいよいよ文系でやらせていただいてきた私もケシ粒ほどの理系魂を呼び覚まし、論文をしたためて学会で発表するしかないなと…思ったわけでございます。

数日後、親戚の集まりがあった際に、この大発見をひと足早く叔父叔母いとこ達にも教えてあげました。

「私はとんでもない発見をしてしまった。この新種の蝶みたいな蛾は、かのファーブル博士も見つけていない未知のものであると私は断じる!」

と、皆の前で高らかに宣言。

触角を観察し、ちょうではなくらしいということまで突き止めた自分はファーブル女子。とうそぶく浮かれよう。
すでにいい大人のロッタですが、親戚の前になると子供時代のテンションが甦ってしまうのですね。

そこで、件の画像をババンと出して見せたわけですが、私の思惑とは真逆の展開に…。

「あ、これ、うちの職場の裏山にいたよ」
「この蛾、私も見たことある」
「わりと毎年見かけるよ」

ワッツ?? ヾ(゚д゚ )三( ゚д゚)ノ"?

いとこよ、叔父叔母よ、今、なんて?

「いや、私はこれを論文にまとめてだね、然るべき学会で発表する予定なのだよ?それはセンセーショナルを巻き起こし、何らかのノーベル賞を受賞するだろうから、ストックホルムの晩餐会で着るドレスも新調…いや、そこはやはり着物か?…ブツブツ…」

私の野望は妄想のうちに幕を引いたのでした。
親戚たちの笑いはしっかりかっさらったぞ、という手応えが唯一の慰めです。

✨️🦋✨️


そして先日、私は『ポンコツ野鳥探偵』のときヒナを発見した同じ現場で、あの美しい蛾との再会を果たしたのであります。

いよいよ写真が出てきます。


🔽 🔽 🔽



オオミズアオという名の蛾

ネット検索で調べると、出てくる出てくる…。

それによると、この蛾はオオミズアオといって、幸運のオオミズアオなどとも言われているようです。

というのも、まずこの姿で見られること自体がラッキーらしいのです。(にもかかわらず、うちの親戚のオオミズアオ遭遇率の高さ、何だったん?)

彼らは幼虫の間に栄養を蓄え、成虫になると口がなくなり何も食べられず一週間位の短い命なのだとか。
儚げで神秘的な印象は、そういう背景からも現れているのでしょう。


「オオミズアオよ、幸せへの近道、教えておくれ」

「ならばロッタよ、きみの幸せとは何なのか教えておくれ。食べることができて私より長く生きられるロッタよ」

「・・・」


そういうわけで?幸運のオオミズアオに再会した私は、いまこの瞬間も幸せなのかもと思うことにしました。

でもね、羅列しようと思えばいくらでも出てくるのよ、私の思う幸せって!😹
業が深いロッタです。 GO!GO!LOTTA🎵


~おわり~


最後まで読んでいただき、ありがとうございました🍀




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